犬の食べ物

犬が豆腐を食べるメリットとは?ダイエットになりますか?

      
犬が豆腐を食べても大丈夫 犬の食べ物
       

犬が豆腐を食べても大丈夫なのか知りたくありませんか。
多くの飼い主がペットの健康に関して安全な食品を選びたいと考えています。豆腐は低カロリーで、高たんぱく質なので、人間にとっての健康な食品として知られていますが、犬にとっても同じ効果があるのでしょうか?

この記事では、犬が豆腐を食べることのメリットやデメリット、注意点、そして犬に豆腐を与える際の適切な量について詳しく解説します。

また、豆腐のアレルギーについて、犬にいつからあげていいのか、ダイエットに効果的なのかなどの内容になっています。

犬の健康を第一に考え、安全に豆腐を楽しませたい飼い主の皆さんのために、獣医師の意見を基にした情報を提供します。犬に豆腐を与える際の参考にしてください。

犬は豆腐を食べても大丈夫?

豆腐には、犬にとって毒性のものは含まれていませんので、犬が豆腐を食べても大丈夫と獣医師もお墨付きを与えています。豆腐は健康をサポートする成分、大豆イソフラボンやカルシムやマグネシウム、カリム、リンなどのミネラルが豊富ですから犬の健康をサポートする食品です。

犬と豆腐についての獣医師の評価

「犬に豆腐を与えてもよい」というアメリカの獣医師・ジェリー・クライン博士の評価をご紹介します。

AKCの主任獣医責任者であるジェリー・クライン博士は、「犬に豆腐は時折のおやつとして少量または適量を与えてもよい」とアドバイスしています。豆腐は腎臓の機能と心臓の健康をサポートする良い食品です。イソフラボンも含まれており、コレステロールを下げる働きがあります。

また、「犬にとって豆腐は毒性がないので適度に食べても大丈夫ですが、豆腐には栄養要件を満たすのに十分なタンパク質は含まれていません」とクライン博士は説明しています。そのため、「主食として豆腐を使用すべきではありません」とも述べています。

アメリカンケンネルクラブ

犬に豆腐をそのまま与えても大丈夫

犬に豆腐をあげるには、次の方法があります。

  • 豆腐をそのままあげる
  • 焼いてあげる
  • お湯で温めてからあげる

ただし、塩や醤油などの調味料などで味付けをせず、また、ねぎやニンニク(どちらも犬に危険な野菜)を盛らないでください。

犬に毎日豆腐を与えてもいいの?

獣医師は、犬に豆腐を毎日与えることを推奨していません。時々おやつとして与えることを推奨しています。特定の食材を毎日与えると栄養素の偏りの原因になります。
豆腐は高タンパク食品のため、総合栄養食のドッグフードを主食として与えている場合は、そこに上乗せして豆腐のタンパク質を与えることになりますので、肝臓や腎臓に負担をかけてしまいます。以上の理由から犬には毎日豆腐を与えないほうがよいでしょう。

木綿豆腐と絹ごし豆腐の栄養素とその効果

豆腐の栄養素とその効果

犬に豆腐をあげるにしてもどのような栄養素が含まれているのか把握しておきましょう。また、その栄養素がどのような効果をもたらすのかご紹介します。以下の成分表は、木綿豆腐と絹ごし豆腐の100gあたりの成分です。

成分エネルギー水分たんぱく質脂質炭水化物灰分
木綿豆腐73kcal85.9g7.0g4.9g1.5g0.7g
絹ごし豆腐56kcal88.5g5.3g3.5g2.0g0.7g
白米156kcal60.0g2.5g0.3g37.1g0.1g
木綿豆腐と絹ごし豆腐の成分比較(日本食品標準成分表(八訂)増補2023年)

身近な食品の白米と比較してみると、豆腐は、高タンパク低カロリーな食品であることがわかります。

その他の成分として、豆腐には以下のものが含まれています。

豆腐の主な栄養成分とその働き

カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、n-6リノール酸、n-3αリノレン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸などのアミノ酸、ビタミンB群、イソフラボンなど。

主な栄養成分とそれらの働きについて説明します。

  1. タンパク質: 豆腐は良質なタンパク質の源です。タンパク質は筋肉の構築や修復に必要で、体のさまざまな機能を支える重要な栄養素です。
  2. カルシウム: 豆腐にはカルシウムも豊富に含まれています。カルシウムは骨や歯の健康を維持するのに役立ちます。
  3. 鉄分: 特に女性にとって重要な鉄分も豆腐に含まれています。鉄分は赤血球の生成に関わり、酸素の運搬を助ける役割を果たします。
  4. マグネシウム: マグネシウムも豆腐に含まれており、筋肉や神経の機能、エネルギー産生に重要な役割を果たします。
  5. ビタミンB群: B群ビタミンは、エネルギー代謝や神経系の健康維持に必要です。豆腐はこれらのビタミンの良い供給源です。
  6. イソフラボン: 豆腐にはイソフラボンも含まれています。イソフラボンは、フラボノイドの一種であり、主に大豆製品に豊富に含まれています。イソフラボンは、植物性エストロゲンであり、更年期障害の緩和や心血管系の健康をサポートするとされています。

これらの栄養成分により、豆腐はバランスの取れた食事に貢献し、多くの健康上の利点を提供します。特に植物性タンパク質を豊富に含むことから、ベジタリアンやビーガンの食事にも適しています。

犬に豆腐を何グラム与えていいの?

先ほど、犬は豆腐を食べれることはお伝えしましたが、豆腐何グラムを与えていいのでしょうか。小型犬と中型犬では大きさが違いますので、当然与えてもよい量(グラム数)が違ってきます。

基本的に豆腐は主食ではなくおやつなので、獣医師が推奨する1日に必要な全体カロリーの10%を限度とするのがルールです。そのため、まずは犬の1日に必要なカロリーを知っておく必要があります。

1日に必要なカロリーを計算する方法として、RER(安静時エネルギー要求量)を算出してから求める計算式がありますが、電卓が必要となりますので、簡単に答えがわかる計算フォームをご用意しました。

必要なのは、愛犬の体重と犬のライフステージの状態を選択するだけです。それだけで、1日に必要なカロリーと豆腐の適量が算出できます。豆腐の量は1日に与えてよい最大量です。

犬に与えてよい豆腐のグラム数

73 kcal

木綿豆腐のカロリーは73kcal

計算で使用した豆腐の73kcalは、木綿豆腐(日本食品標準成分表(八訂)増補2023年)を採用しています。絹ごし豆腐においては、100gあたり、56kalです。絹ごし豆腐のほうが少し低カロリーです。

豆腐は、1丁、2丁と数えますが、1丁何グラムという統一性はありません。調べてみたところ、メーカーごとに違っています。一般的には300~400gとして販売されているようです。参考:DELISH KITCHEN

体重3kgの犬は1日あたり35グラムの豆腐が限度量です

例として、成犬(避妊去勢あり)で3kgの犬を取り上げます。1日に必要な摂取カロリーは、約255kcalですので、その10%となる25kcalです。これから計算すると、豆腐約35gが与えてよい限度量です。豆腐1丁を300gとするならば、その1/10程度が体重3kgの犬の目安量です。

注意点として、豆腐を1日の必要カロリーの10%をあげるならば、主食のご飯(ドッグフード)の給餌量を10%減らす必要があります。つまり、25kcal減らした230kcalにします。また、他にもおやつをあげる場合には、主食や豆腐の量を減らすなどして調整してください。

犬の体重別・与えてよい豆腐のグラム数

豆腐は1丁300gとして計算しています。犬の1日に必要な摂取カロリーの10%を豆腐の量(限度量)にしています。豆腐アレルギーも考えられますので、少量からはじめて様子を見てください。

犬の体重豆腐(グラム)豆腐1丁の
2 kg~5 kg26~51 g 1/6
6 kg~10 kg59~86 g 1/4
11 kg~15 kg93~117 g 1/3
20 kg145 g 1/2
30 kg197 g 2/3

犬に豆腐を与えるメリット

ダイエット効果に期待

豆腐は低カロリーな食品です。そのため、犬が肥満であるならば、主食のドッグフードに豆腐を少量まぜることで、減量を促進させる効果が期待できます。研究では、大豆イソフラボンが犬の体重増加を防ぎ、体重減少を助ける可能性があることが示されています。1

ドッグフードの代替品

膀胱結石を発症しやすい犬種においては、プリンタ体が少ない食事が推奨されます。豆腐は、動物性たんぱく質よりもプリン体が少ないため、ドッグフードの代替品として考えることができます。

また、牛肉、鶏肉、乳製品などの動物性たんぱく質は、犬にとって最も一般的な食物アレルゲンと考えられています。これらに犬が食物アレルギーを持っている場合、獣医師は食事に大豆や豆腐を加えることを勧める場合があります。

豆腐は消化吸収がよい

大豆は、消化吸収があまりよくない食物ですが、豆腐は極めて消化吸収が高いものになっています。そのため、消化器系に問題を抱える犬にとって良い食品選択肢となるでしょう。

犬に豆腐を与えるデメリット

先ほど、犬が豆腐を食べるメリットを取り上げましたが、ここではデメリットについて取り上げます。豆腐を与える際には、以下の点に注意する必要があります。

  1. 大豆アレルギー: 大豆はアレルゲンの一つです。大豆アレルギーを持つ場合は、豆腐を含む大豆製品を避ける必要があります。そのため初めて豆腐を与える場合は、少量ずつ与えて様子を見てください。
  2. 甲状腺機能障害: 大豆製品に含まれるイソフラボンは甲状腺機能に影響を与える可能性があります。特に甲状腺機能低下症のある人は、大豆製品を過剰に摂取することは避けるべきです。
  3. 遺伝子組み換え大豆の懸念: 遺伝子組み換え大豆の使用に対して懸念があると考えている人も大勢います。そのため非遺伝子組み換えの豆腐を選ぶことが重要です。

犬に豆腐を与えてよい年齢

犬に豆腐を与える際の適切な時期や月齢については、一般的なガイドラインとして、子犬が固形食を始めてから徐々に導入することが考えられます。通常、子犬は生後約8週間から固形食を始めることが多いです。しかし、豆腐を食事に取り入れる前にいくつかの点を考慮する必要があります。

  1. 徐々に導入: どんな新しい食品も、犬の食事には徐々に導入すべきです。小さな量から始めて、犬の反応を観察します。特に消化器系の問題やアレルギー反応を注意深く監視することが重要です。
  2. 主食としてではなく補助食として: 豆腐は犬の食事の主要な部分となるべきではありません。豆腐は補助食としてのみ与えるべきで、犬の主食は高品質な犬用フードであるべきです。
  3. 獣医師のアドバイス: 子犬の場合、特に食事の変更や新しい食品の導入については、獣医師のアドバイスを受けることが重要です。子犬は成犬とは異なる栄養ニーズを持っており、その成長段階に適した食事が必要です。
  4. 量を制限する: 豆腐は栄養価が高いものの、犬に必要な全ての栄養素を含んでいるわけではありません。与える量は限定的にし、バランスの取れた食事を提供することが重要です。

犬に新しい食品を導入する際は、常に慎重に進めるべきです。特に子犬の場合、その消化器系はまだ発達途中であり、様々な食品に対して敏感に反応する可能性があります。

腎臓病の犬に豆腐は大丈夫?

たんぱく質をとりすぎると老廃物が増えます。腎臓はそれを濾過するため、腎臓に負担がかかります。よって、腎臓病を持つ犬が豆腐を食べれるかどうかは、その犬の健康状態に依存します。

腎臓病の犬は特別な食事管理が必要なため、タンパク質、リン、ナトリウム、その他の栄養素の摂取量を注意深く調整する必要があります。

豆腐はタンパク質が豊富であるため、腎臓病の進行段階や犬の個々の健康状態に応じて、その摂取が制限される可能性があります。腎臓病の犬には、タンパク質の質と量の両方が重要です。繰り返しになりますが、過剰なタンパク質は腎臓に追加の負担をかけるため、腎臓病の犬の食事には特に注意が必要です。

結論として、腎臓病の犬に豆腐を含む新しい食品を導入する前に、必ず獣医師に相談することが最も重要です。獣医師は、犬の特定の健康状態に基づいて、適切な食事のアドバイスを提供することができます。獣医師は、犬の腎臓病の状態、全体的な健康、および栄養ニーズを考慮して、食事の調整を提案してくれます。

まとめ「適量にすればダイエット効果につながる」

犬に豆腐をあげることは問題ありません。豆腐は、毒性もなく高タンパク低カロリーな食品ですので、適量であればダイエットを促進させる効果が期待できます。また、消化吸収がよいので、胃腸に負担をかけません。さらに、牛肉、鶏肉、乳製品などの動物性たんぱく質の食物アレルゲンを持っている場合に、豆腐が代替品として使える場合があります。

デメリットとしては、豆腐は大豆製品なので、アレルゲン物質として認識される可能性があります。また、イソフラボンにより、甲状腺機能に影響を与える可能性があります。

  1. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jpn.13626 ↩︎

記事投稿者

ペットフードアドバイザー・ゆずりん

私が子どもの頃、犬を飼い始めたのはペットフードがまだ広く普及していない時代でした。その当時、私の近所では多くの人が犬にご飯に味噌汁をかけたものを食べさせていましたので、私もそれを見て同じようにしていました。しかし、その犬たちが短命だったのは、後になって理解したことですが、塩分の過剰摂取、タンパク質の不足、及び栄養バランスの不備が原因であったと考えられます。このような個人的な経験を通じて、ペットフードや犬の健康に関する知識を深めてきました。この知識を生かして、私は記事を書き、それをオンラインで共有しています。

関連記事

犬にとって炭水化物は必要ですか?
犬に柿を食べさせても大丈夫?干し柿は?適切な量とは?
高タンパクドッグフードのデメリットとメリット
犬にタンパク質は必要?:その役割と最適な摂取量とは?
タイトルとURLをコピーしました