犬が食べれる野菜

犬がブロッコリーを食べるとどんな効果がありますか?

      
犬が食べれる野菜
       

ブロッコリーは、ビタミンCやビタミンK、食物繊維の成分を豊富に含んでいるため、健康によいとされています。そのため私たちもよく口にする食べ物です。そのブロッコリーを犬に与えているという話を耳にすることもあります。
しかし、ブロッコリーは、人にとっての食べ物なので、果たして犬に与えてもいいの?と不安に思う飼い主もいるかと思います。

そこで本記事では、飼い主がブロッコリーについて思うであろういくつかの疑問点や与える際の注意点、適切な量、効果について詳しく解説します。愛犬にブロッコリーを与えたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

ブロッコリーを犬が食べても大丈夫?

獣医師が監修された複数サイトにおいて、犬とブロッコリーについて述べられている点は次のとおりです。

  1. 犬にブロッコリーを与えても大丈夫。ブロッコリーには犬に有害な成分は含まれておらず、犬の健康のために豊富な栄養成分であるビタミンCやビタミンK、食物繊維が含まれているので、安全に与えることができる食材である。
  2. ブロッコリーの花蕾※1(からい)に含まれる特定の化合物は、大量に摂取すると胃腸の不調を引き起こす可能性があるため、与える量には注意しましょう。
  3. 「子犬にブロッコリーを与えてもよいか?」については、生後2〜3か月ほど経った頃から与えることができるが、子犬は、消化器系がそれほど発達していないがゆえに、食物繊維が豊富なブロッコリーは問題を引き起こす可能性がある。またアブラナ科のアレルギーを発症する可能性もある。

以上、3点です。

ブロッコリーの花蕾と茎の部分の説明図

※1花蕾(からい)とは、株の中心や先端にできる蕾(つぼみ)のことです。普段わたしたちはブロッコリーの花蕾と茎の部分を食べています。

ブロッコリーは、地中海沿岸が原産で、アブラナ科です。そのため可食部である蕾(つぼみ)が咲くと菜の花のような花になります。

この注意点をよく読みましょう!

犬にブロッコリーを与えるときの注意点

  • 食材の処理の仕方:ブロッコリーはよく洗い、小さく切ってから軽く茹でるか蒸してから与えることを推奨します。生のままでは消化が難しいため、加工してからあげましょう。
  • 与えてはいけない部分:ブロッコリーの茎は硬く、消化しにくいため、花蕾の部分のみを与えるようにしてください。
  • 与えすぎ:ブロッコリーを過剰に与えると、胃腸の不調や、栄養のアンバランスを招く恐れがあります。適量を守って与えることが大切です。
  • アレルギーについて:初めてブロッコリーを与える場合は、少量から始めて、アレルギー反応や消化不良の兆候がないか注意深く観察してください。ブロッコリーを与えないほうがよい犬は、アブラナ科アレルギーがある犬、消化機能が弱っている老犬などが挙げられます。

特に尿路結石症を患っている犬は注意!

ブロッコリーにはシュウ酸が含まれています。通常、シュウ酸は、カルシウムと結びつき体外に排出されますが、シュウ酸を過剰に摂ると、排出されずに尿に出てきます。そこでカルシウムと結びつくことで、石のような塊になります。これが結石です。シュウ酸とカルシウムでできた結石なので、シュウ酸カルシウム結石と言います。尿路結石のうち80%がこのシュウ酸結石と言われています。

これは人でのお話ですが、犬も同じようにシュウ酸を摂りすぎると、シュウ酸カルシウム結石が起こります。そのため、シュウ酸を含んだブロッコリー、キャベツ、ホウレンソウなどを与える場合には、ゆでることをおすすめします。シュウ酸は水溶性なのでゆでれば減少させることができます。それでもシュウ酸は残りますので、結石を防ぐためにみかんなどクエン酸を含む食品を与えることで、シュウ酸とカルシウムが尿中で結合するのをおさえてくれますが、とにかくブロッコリーを与えすぎないのが一番です。

ブロッコリーに含まれる栄養成分とその効果

  • ビタミンC:抗酸化作用があり、免疫システムのサポートや皮膚の健康維持に役立ちます。犬も人間と同様にビタミンCから健康上の効果を得ることができます。
  • ビタミンK:血液の凝固に必要な栄養素であり、骨の健康にも重要です。適量のビタミンKは、犬の健康維持に役立ちます。
  • 繊維質:消化促進に役立ち、適量を与えることで便秘の予防や体重管理に貢献します。
  • 葉酸:細胞の成長と機能維持に必要なB群ビタミンの一種で、健康な皮膚や毛の維持に役立ちます。

ブロッコリーの効果のまとめ

ブロッコリーは犬にとって優れた栄養源です。ビタミンCやK、繊維質、葉酸など、犬の健康をサポートする多くの栄養素を含んでいます。ビタミンCは免疫力を高め、皮膚や毛の健康を保ちます。ビタミンKは骨の健康に寄与し、繊維質は消化機能を助け、便秘の予防にもなります。葉酸は細胞の成長をサポートします。

これらの栄養素が組み合わさることで、ブロッコリーは犬の免疫系の強化、健康的な皮膚と毛の維持、良好な消化機能の維持など、犬の全体的な健康状態をサポートする食材となります。

ここが大事です

犬に与えてよいブロッコリーの量はどれくらい

1房ずつに分けたブロッコリー

犬に与えるブロッコリーの量は、犬のサイズによって異なります。一般的に、犬の全体の食事のカロリーに対して10%未満とされていますが、ここでは犬(成犬)には安全なガイドラインとしてその2%の量をお勧めします。

ブロッコリーの成分は、水分がほとんどを占めていますが、カルシウムやリンが含まれています。とかくカルシウムが入っているので、安心と思われがちですが、カルシウムの過剰摂取は、骨軟骨症や股関節異形成といった骨の異常につながります。

また、リンの過剰摂取は、カルシウムや鉄の吸収を阻害しますので、骨がもろくなるおそれがあります。そのためバランスが大事なのですが、ブロッコリーのカルシムとリンの比率は4対1くらいで、バランスがよいとはいえません。

水分タンパク質炭水化物カルシウムリン
89.9g3.9g5.2g830㎍190㎍
ブロッコリー100gあたりの栄養成分(抜粋)

この比率と基準値において、AAFCO(2016年)では、幼犬用と成犬用の養分要件は以下のようになっています。

カルシウム

幼犬用基準: 1.2%~1.8%
成犬用基準: 0.5%~1.8%

リン

幼犬用基準: 1.0%~1.6%
成犬用基準: 0.4%~1.6%

カルシウムとリンの比率は、幼犬用および成犬用基準ともに1:1から2:1の範囲内であることが推奨されています。

つまり、AAFCOの基準を満たした総合栄養食のドッグフードを与えている場合には、その中にすでに基準を満たした栄養成分がバランスよく入っています。そのうえでブロッコリーなどを与えるとなると、カルシウムやリンの上限値を超えたり、比率のバランスを崩してしまうおそれがあります。

そのため、犬のご飯を手作りしている以外においては、ブロッコリーは、あくまでおやつ的なものとして時々与えるほうがよいでしょう。

総カロリーの2%で計算したブロッコリーの量

ブロッコリーのカロリーは、生で100gあたり37kcal、ゆでたブロッコリーは、100gあたり30kcalです。下記の量は、ゆでたブロッコリーで試算しています。

ブロッコリーのカロリーについての参考サイト:食品成分データベース

  • 超小型犬(3kg):ブロッコリー約1房(17g)
  • 小型犬(5~9kg):ブロッコリー1房~2房(25g~39g)
  • 中型犬(10~25kg):ブロッコリー2房~3房(42g~83g)
  • 大型犬(26~50kg):ブロッコリー1/2~2/3個(86g~140g)

上記のブロッコリーのグラム数は、「犬が食べて大丈夫な野菜と1日の量(グラム)が計算できます」から算出しています。

腎臓病の犬とブロッコリー

腎臓病を持つ犬にブロッコリーを与える場合は、特に注意が必要です。腎臓病のある犬は、食事に含まれる特定の栄養素の摂取量を制限する必要があります。これは、腎臓が正常に機能しないため、特定の物質を適切に処理し排出することが難しくなるためです。

ブロッコリーは、一般的には健康的な食材とされていますが、カリウムやリンの成分も多く含まれています。腎臓病のある犬では、これらのミネラルの過剰な摂取が病状を悪化させる可能性があるため、ブロッコリーを含む野菜の摂取には慎重である必要があります。

したがって、腎臓病のある犬にブロッコリーを与える前に、必ず獣医師に相談してください。獣医師は、犬の健康状態や腎臓病の進行度に応じて、適切な食事計画を提案してくれます。場合によっては、ブロッコリーを少量だけ与えることが許可されることもありますが、その判断は専門家の指導のもとに行いましょう。

犬はブロッコリースプラウトを食べても大丈夫?

ブロッコリースプラウト

ブロッコリースプラウトを愛犬に与えても基本的には安全ですが、与える量には注意が必要です。ブロッコリーと同じく、スプラウトに含まれる成分が、過剰に摂取されると犬の胃腸に不調を引き起こす可能性があります。

さらに、スルフォラファンの犬への影響については、まだ研究が十分ではないため、初めて与える際は少量から始め、愛犬の様子を見ながら量を調整することをお勧めします。

犬とブロッコリーのQ&Aのまとめ

「犬がブロッコリーを食べても大丈夫。注意点と与えてよい量の解説」についてをQ&A形式でまとめました。

犬はブロッコリーを食べることができますか?
A: はい、犬はブロッコリーを安全に食べることができますが、適量を守ることが重要です。ブロッコリーに含まれる化合物が胃腸の問題を引き起こす可能性があるため、犬の食事でブロッコリーが占める割合は10%未満にすべきです。
ブロッコリーを食べることで犬の毛並みに影響はありますか?
A: ブロッコリーに含まれる栄養素は健康な皮膚と毛並みをサポートする可能性があります。特に、ビタミンCとEは皮膚の健康を維持するのに役立ちます。
すべての犬種がブロッコリーを同じように消化できますか?
A: 犬種によって消化能力には差があります。小型犬や消化器系が敏感な犬は、ブロッコリーを含む新しい食品を導入する際に特に注意が必要です。
ブロッコリーを犬に与えるときの注意点は?
A: ブロッコリーを小さく切ってから与え、必ず生ではなく蒸してから与えることが推奨されます。生のブロッコリーは消化が難しい上、窒息のリスクもあります。
犬にブロッコリーの茎を与えても安全ですか?
A:ロッコリーの茎は犬にとっても栄養がありますが、硬くて消化しにくいため、細かく切って軟らかくなるまで調理してから与えることが推奨されます。
犬がブロッコリーを食べることでアレルギー反応を示すことはありますか?
A:犬がブロッコリーにアレルギー反応を示すことは非常にまれですが、初めて与える際は少量から始めて、アレルギー反応の兆候がないか注意深く観察することが重要です。
犬にブロッコリーを与えることの健康上の利点はありますか?
A:はい、ブロッコリーはビタミンC、ビタミンK、食物繊維を豊富に含み、抗酸化物質も含まれています。これらは犬の免疫システムをサポートし、消化を助ける効果があります。
犬がブロッコリーを食べ過ぎた場合の兆候は何ですか?
A:食べ過ぎた場合、犬はガスが多くなったり、腹痛、下痢、嘔吐の兆候を示すことがあります。これらの症状が見られた場合は、獣医師の診察を受けることが重要です。
犬用のブロッコリー料理のアイデアはありますか?
A: 犬用のブロッコリーおやつとして、蒸したブロッコリーを細かく切って、犬用の食事に混ぜるか、犬用のスープやスムージーに加えることができます。
犬にブロッコリーを与える際の最も重要なルールは何ですか?
A: 最も重要なルールは「適量を守ること」です。ブロッコリーは犬の食事に良い補足となりますが、主食を置き換えるものではありません。

参考サイト

アメリカンケンネルクラブPURINA

執筆者

misato

ご訪問ありがとうございます。犬好きのMisatoです。愛犬と共に健康で生活していけるよう役立つ情報を発信していきます。

関連記事

犬が人参を食べても大丈夫。注意点と与えてよい量の解説
犬にはネバネバしない粉末納豆もありますよ。納豆菌も生きてます
タイトルとURLをコピーしました