犬の病気

犬の涙やけはドッグフードが原因かも?

      
犬の涙やけ 犬の病気
       

犬の涙やけが食べ物によって引き起こされる可能性に焦点を当て、現代のペット栄養学の観点から解説します。獣医師と栄養専門家の見解をもとに、食事が涙やけに与える影響や、改善のための食事管理のコツを探ります。また、食事以外の要因や、涙やけに対する一般的な治療法も紹介。愛犬の健康を守るための情報満載の内容で、愛犬家必読のガイドです。

犬の涙やけの原因は食べ物アレルギー

犬の食べ物といえば、毎日食べるドッグフードです。このドッグフードによるアレルギーが原因で涙やけが起こる場合があります。

その理由として、犬のアレルギー症状の皮膚炎。それが目の回りに起こると、犬は目をこすります。それにより、結膜炎が引き起こされ涙がたくさん出ます。多くなった分、鼻涙管(びるいかん)をすんなりと流れませんから目じりからあふれてこぼれ落ちます。それが時間の経過により赤茶色になったのが涙やけです。

犬が食べ物アレルギーを起こしやすい食材

犬の涙やけが食べ物アレルギーによるものならば、代表的な食品は以下のものがあります。

  1. 牛肉:犬の食物アレルギーの中で最も一般的な原因の一つ。
  2. 乳製品:犬は乳糖不耐症を持つことが多く、乳製品によるアレルギー反応を示すことがあります。
  3. 穀物:トウモロコシや小麦、大豆などに過剰に免疫反応を起こしてしまうことがあります。
  4. 鶏肉:牛肉と同様に、鶏肉も犬の食物アレルギーの一般的な原因です。
  5. 小麦:小麦グルテンに対するアレルギー反応が犬に見られることがあります。
  6. 大豆:いくつかの犬においてアレルギーの原因となることがあります。
  7. :卵は特に敏感な犬にとってアレルゲンになることがあります。
  8. 人工着色料、香料、保存料を含む低品質のドッグフード

涙やけはドッグフードのタンパク質が原因?

食べ物アレルギーとは関係なく、ドッグフードに含まれているタンパク質らの成分が原因とも考えられます。加熱処理されたタンパク質は、消化が悪く、その未消化のタンパク質が鼻涙管を詰まらせてしまう要因になります。詰まった鼻涙管から涙は流れませんから、涙は先ほどの説明と同じような経過をたどり涙やけとなります。

なぜ目から涙があふれ涙やけとなるのか。そのメカニズムとは

犬の目から涙があふれるメカニズム

先ほど鼻涙管について触れましたが、もう一度、涙やけの原因ともいえる、目から涙があふれるメカニズムについてみてみましょう。

犬の涙は、目の表面を覆い、乾燥を防いで目を保護してくれる大切な役目を果たしています。ところが、涙の分泌過剰(ぶんぴつかじょう)や鼻涙管(びるいかん)のどこかで詰まることによって涙やけが引き起こされます。

具体的には、通常、涙は目頭の部分にある涙点(るいてん)から涙小管(るいしょうかん)→涙嚢(るいのう)→鼻涙管(びるいかん)を経て鼻腔内に排出されているため、問題は生じません。

ところが、涙が鼻涙管(びるいかん)のどこかで詰まったり細くなる、もしくは涙が多く出すぎることで、涙はスムーズに排出が行われません。

涙の流入量>涙の排出量

流入が多すぎて排出が追い付いていかないという状態です。それが、継続することで涙は次第に目の周りに溜まります。それがあふれて目からしたたり、ポルフィリンと呼ばれる化合物が長時間被毛に付着していると、紫外線と反応することで酸化し、無色透明な涙が赤く錆びた色になり被毛を変色させてしまうのが、涙やけのメカニズムです。参考記事:CUUN 2020年8月号「涙やけ」

犬の涙やけはなぜ赤色なの?

先ほど涙やけの赤色は、ポルフィリンと呼ばれる化合物によるものと記載しましたが、他にも説があります。

  • 涙の成分が脂質やタンパク質で、拭き取らないままでいると、そこに細菌やカビの繁殖して赤くなる
  • 涙に含まれる消毒成分(塩化メゾチュウム)によって、毛がやけている(帝塚山ハウンドカム
  • 涙の中のラクトフェリンという物質が空気中の鉄と結合して赤くなり被毛を染めている

色々と調査をしましたが、どれが正しい答えなのか正直わかりませんでした。

犬の涙やけの原因は管が詰まっているから

涙やけの原因は、鼻涙管閉塞(びるいかんへいそく)や眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)などがあります。

涙やけは鼻涙管閉塞が原因

涙やけの一番の原因が、鼻涙管閉塞(びるいかんへいそく)とされています。この疾病は、漢字のとおり、鼻涙管が狭かったり、病気や食べ物の未消化タンパク質などの原因により閉塞してしまうものです。

鼻涙管が閉塞してしまえば、涙は鼻へと流れていかないため、目頭からあふれます。この症状を流涙症(りゅうるいしょう)といいます。それが結果的に涙やけの原因となります。

眼瞼内反症による涙やけ

眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)とは、「逆さまつ毛」の一部とも呼ばれます。先天性のものと、加齢による後天性のものがあります。まつ毛が眼球のほうを向いてしまうことにより、角膜を刺激してしまい涙が過剰に分泌されることが、涙やけの原因となります。

涙やけは緑内障の病気

角膜潰瘍や緑内障など他に目の病気を患っている場合、涙の量が多くなることがあります。また、アレルギーや細菌感染による結膜炎も原因となることがあります。

井上動物病院

先天的な要因によるもの

先天的な要因は、遺伝的な要素によるものです。特定の犬種や個体によって涙が過剰に出る傾向が見られます。

涙焼けを起こしやすい犬種

柴犬、シーズー、パピヨン、マルチーズ、チワワ、トイプードル、ミニチュアダックスフンド、パグなどです。

涙やけが犬の目に与える影響とは?

涙に含まれる成分が皮膚や毛に付着します。その結果、皮膚トラブルとなり抜け毛が増えたりすることもあります。さらに、目の周りに溜まったりしたものが目に入り込んだりすることで、目のトラブルを引き起こす可能性があります。

犬の涙やけの対処法

涙やけの対処法

涙やけを防止するケア方法

犬の涙やけを防止するためには、目の周りの清潔を維持することが重要です。定期的に、ぬるま湯やホウ酸水を使用して、コットンなどで目の周りを優しく洗浄することが望ましいです。

これにより、清潔な状態を維持することができます。また、目に毛が入らないように、目の周りの毛をカットすることも有効です。

犬の涙やけは獣医師に相談することで対処

犬の涙やけが続く場合は、獣医師に相談することが重要です。涙やけの原因は個体によって異なる場合があります。適切な対策方法を見つけるためには専門家の意見が必要です。獣医師に相談し、適切な治療方法を選びましょう。

ドッグフードを変えて涙やけが改善

犬の涙やけは、ドッグフードによっても影響を受けることがあります。添加物やアレルギー物質が含まれたドッグフードを与える。その結果、涙が過剰に出ることがあります。愛犬の食事内容を見直し、添加物の少ない自然食を与えることで、改善につながることがあります。

例えば穀物不使用(グレインフリー)やグルテンフリーのドッグフードに変更してみるものいいかもしれません。ドッグフードに使用されている穀物によってアレルギーを持っている可能性もあるからです。

経験談をお話しますと、実際に我家の柴犬はドッグフードを変えたら涙やけが起きました。そのため他のフードに変更したところ、ピタッと症状は消えました。またおやつでもそのようなことがあったので、そのおやつを疑い、与えなくしたところやはりピタッと涙やけはおさまりました。

たとえドッグフードに添加物が入っていない。そのような場合でも鳥肉などの肉類が原材料で使われているケースは多いです。

問題は、その肉類がどのような飼料で育てられたのかはわかりません。早く出荷するために抗生物質や抗菌薬を使用していることが一般的です。そういったものも涙やけや他の疾病の原因になっているのかもしれません。そのためドッグフードの選択はとても大事なことです。

【ドッグフードに関連する記事】

グレインフリーとは?グルテンフリーとは?デメリットとメリットとは?

鼻涙管が詰まって涙やけを起こしている場合の対処

鼻涙管(びるいかん)が詰まっている場合には、鼻涙管洗浄を行います。方法としては、麻酔をかけて鼻涙管にビニール管を入れ、水圧をかけて洗浄します。時間は5分程度です。参考サイト:りょう動物病院

眼瞼内反症により涙やけを起こしている場合の対処

軽度の内反ですと、まつ毛を抜いてから炎症の治療を定期的にすることで症状は軽くなるようです。重度の場合は、目の周りの皮膚を切開したり縫い縮めるような手術を行います。

犬の涙やけを防ぐためにできること

定期的な目の検診を行う

愛犬の目の健康を守るためには、定期的な目の検診が必要です。獣医師による眼科検査で、涙焼けや他の目のトラブルを早期に発見することができます。定期的な検診を受けることで、愛犬の目の健康を維持しましょう。

適切な目薬を使用して涙やけを防ぐ

涙やけが起こった場合には、適切な目薬の使用が有効です。獣医師から処方された目薬を正しく使い、涙やけの症状を抑えることができます。目薬の使用方法については、獣医師に相談しましょう。

犬の目の健康に影響する環境要因を見直す

犬の目の健康には、環境要因も大きく関与しています。たばこの煙や空気汚染、過度の紫外線などは、犬の目にダメージを与えます。愛犬の目を守るためには、これらの環境要因に注意し、適切な対策を取りましょう。

まとめ

犬の涙やけの主な原因は、病気や先天的な要因と環境要因に分類されます。特定の犬種や個体において、涙が過剰に出る傾向が見られることがあります。

環境要因としては、ドッグフードや水の質、生活環境などが関与することがあります。 涙やけを防止するためには、目の周りの清潔を保つことが重要です。定期的にぬるま湯や専用のホウ酸水などを使用して、優しく洗浄することで、清潔を維持することができます。

また、先天的な要因でなければ、ドッグフードやおやつを見直すことも必要です。食事の改善によって、涙やけを改善することができる場合もあります。それでも涙やけが続く場合は、獣医師に相談することをお勧めします。

以上、「犬の涙やけの原因と対処法について解説します」でした。

ペットフードアドバイザー・ゆずりん

私が子どもの頃、犬を飼い始めたのはペットフードがまだ広く普及していない時代でした。その当時、私の近所では多くの人が犬にご飯に味噌汁をかけたものを食べさせていましたので、私もそれを見て同じようにしていました。しかし、その犬たちが短命だったのは、後になって理解したことですが、塩分の過剰摂取、タンパク質の不足、及び栄養バランスの不備が原因であったと考えられます。このような個人的な経験を通じて、ペットフードや犬の健康に関する知識を深めてきました。この知識を生かして、私は記事を書き、それをオンラインで共有しています。

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