犬の野菜

犬に白菜(生)を与えても大丈夫?茹でたほうがいいの?

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私たちが冬の食卓でよく食べる白菜は栄養豊富な食材の一つですが、犬に与えてもよいのでしょうか?与えてよいとするならば生でも大丈夫?それとも茹でたほうがいいのでしょうか?

このブログ記事では、『犬と白菜』について、以下のポイントを詳しく解説します。

愛犬に白菜を与える前に、ぜひこのブログ記事を読んで、愛犬が元気に長生きするためにも正しい知識を身につけてください。

犬に白菜を与えても大丈夫?

犬に白菜を与えても大丈夫?

私たち普段食べている野菜は、犬も同じように食べることができるわけではありません。犬が食べてはいけない野菜や果物のページに記載しているとおり、玉ネギやニンニク、ニラなどは与えてはいけないとされています。今回のテーマであります『白菜』については、大量に与えない限り犬の体調を崩すような成分は含まれていませんので、与えても問題ありません。

ただし、犬にとって白菜で特に気をつけるべき成分は「ゴイトロゲン」という物質です。ゴイトロゲンは甲状腺に影響を与えるという報告があり、大量に摂取すると甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンの不足)を引き起こすことがあります。適量であれば一般的に問題はありませんが、白菜を犬に与える際には過剰に摂取させないように注意することが重要とされています。

犬に生の白菜を与えてもいいの?

それでは、犬に白菜を生で与えてもいいのですか?

結論からいうと、生の白菜を与えても大丈夫ですが、消化を良くするために、茹でたり蒸したものを与えることがお薦めされています。すべての犬が生の野菜をうまく消化できないからです。

では、生の白菜を食べるメリットはそれほどないのでしょうか?

生のほうが茹でたものよりも栄養成分は多いのがメリットです。それと生の白菜はグルコシノレートがたくさん含まれているのが大きなメリットです。詳しくは、次の項目をご覧ください。

犬に生の白菜を与えても大丈夫

メリット1. 白菜などアブラナ科野菜のイソチオシアネートの健康効果

白菜やキャベツ、大根、小松菜、ブロッコリーなどはアブラナ科野菜です。
これらのアブラナ科野菜にはグルコシノレートがたくさん含まれているのはご存知でしょうか。
このグルコシノレートですが、すりおろしたり、切ったりしたときにミロシナーゼという酵素によりイソチオシアネートに変化します。

大根を例にしますと、大根は初めから辛いのではなく、刻んだり、切ったりして細胞が破壊されることでグルコシノレートとミロシナーゼ酵素がくっつきイソチオシアネートという辛み成分となります。

このイソシアネートですが、研究報告によりますと、病気リスクを抑えているとされています。
人に対しての研究ですが、男性、女性ともにアブラナ科野菜の摂取量が多いほど全死亡リスクが減少し、男性でがん、女性で心疾患、脳血管疾患、外因による死亡リスクも減少したされています。

参考:多目的コホート研究(JPHC研究)からの成果報告(https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/8153.html

しかしながら、ミロシナーゼという酵素は熱に弱いため、イソチオシアネートをしっかり摂り入れたいなら野菜を生で食べるのが一番です。
しかしながら、犬の消化リスクを考えると生よりも極短時間茹でて与えるのがベストと言えるでしょう。そして、イソチオシアネートは揮発性のため、切ったり刻んだりしたら、すぐに愛犬に与えましょう。

参考:アブラナ科野菜の加熱によるグルコシノレート含有量の変化https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience/49/1/49_7/_pdf

メリット2. 水分補給

白菜は95%以上が水分でできており、犬の水分補給に役立ちます。ただし、水分補給については茹でた白菜でも水分補給はできます。水をあまり飲まない犬や、暑い夏や運動後など、脱水症状になりやすい場合に効果的です。

メリット3. 食物繊維

白菜には食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は腸内環境を整え、便秘を解消する効果があります。また、満腹感を与えるため、ダイエット中の犬にもおすすめです。食物繊維については、茹でた白菜でもメリットはあります。

メリット4. ビタミン類

茹でた白菜よりも生の白菜のほうが、ビタミンC、ビタミンK、βカロテンなどのビタミン類が豊富に含まれています。ビタミンCは抗酸化作用があり、免疫力を高め、病気の予防に役立ちます。ビタミンKは血液の凝固を促進する効果があります。βカロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や被毛の健康を維持する効果があります。

メリット5. ミネラル

白菜には、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルも含まれています。カリウムは体内の余分なナトリウムを排出し、血圧を下げる効果があります。カルシウムは骨や歯を丈夫にする効果があります。マグネシウムは筋肉や神経の働きを正常に保つ効果があります。

犬に推奨される生野菜

犬に生で与えても良い野菜はいくつかありますが、以下のような野菜が一般的に安全で栄養価が高いとされています。どの野菜も小さく刻んだりして与えてください。

  1. にんじん:ビタミンAが豊富で、低カロリーです。歯ごたえがあり、犬の歯の健康にも良いです​ 。
  2. ブロッコリー:ビタミンCと食物繊維が豊富です。ただし、大量に与えるとガスを引き起こす可能性があるため、少量が推奨されます​。
  3. きゅうり:低カロリーで水分が多く、夏場の水分補給に最適です​。
  4. スナップエンドウ:ビタミンやミネラルが豊富で、シャキシャキとした食感が楽しめます。ただし茎や硬い部分は取り除いて、細かく切って与えましょう。
  5. ピーマン:ビタミンCが豊富で、抗酸化作用があります。赤、緑、黄のどの色も安全です​ 。
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