愛犬の健康と長寿は、飼い主にとって永遠の課題ですよね。
そこで最近注目されているのが、牛乳の与え方なんです。
研究によると、牛乳を定期的に摂取することは、犬の寿命を延ばす可能性があることが分かってきました。
でも、ちょっと待ってください。
すべての犬に牛乳が効果的というわけではありません。
犬種や個体差、健康状態によって、牛乳の影響は大きく変わる可能性があるんです。
そこで今回は、牛乳が犬の長生きにどのように寄与するのか、研究データに基づいて詳しく探求していきます。
また、牛乳にはどのような栄養があるのか、与える際の注意点について具体的な情報も提供しますよ。
さらに、犬用牛乳の適量についても詳しく解説するので、愛犬の健康管理に役立ててくださいね!
牛乳を飲む犬が長生きする根拠データ
![牛乳を飲む犬が長生きする根拠データ](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2024/05/牛乳を飲む犬が長生きする根拠データ.webp)
東京農工大学農学部獣医学科家畜衛生学研究室の犬と猫における長寿 に関わる要因の疫学的解析によりますと、牛乳を与えていた犬のほうが長生きしたというアンケート調査の結果があるので紹介するね。
下の表は、犬と猫における長寿に関わる要因の疫学的解析に掲載されている表から抜粋したものだよ。純血種の長寿犬(15歳以上のペット)とし、対照犬というのは、5~9歳で死亡したペットです。それを比較したものなんだ。
牛乳を与える頻度 | 長寿犬・純血種 | 長寿犬・雑種 | 対照犬・純血種 | 対照犬・雑種 |
毎日 | 35頭 | 24頭 | 19頭 | 6頭 |
週に数日 | 37頭 | 40頭 | 49頭 | 24頭 |
時々 | 8頭 | 7頭 | 1頭 | 0頭 |
小計 | 80頭(75.5%) | 71頭(62.3%) | 69頭(38.8%) | 30頭(34.1%) |
与えなかった | 26頭(24.5%) | 43頭(37.7%) | 109頭(61.2%) | 58頭(65.9%) |
合計 | 106頭 | 114頭 | 178頭 | 88頭 |
表を見ると、長寿犬は対照犬に比べて、毎日、週に数日、時々など何らかしらの形で牛乳を与えていた割合が有意に高かったことがわかるよね。このデータが、牛乳を飲む犬が長生きすると言われている根拠なんだ。
しかしながら、この統計を見ると勘違いしてしまうような点があるんだよね。
それは、獣医師は人間用の牛乳は避けたほうが安心と述べているから、一般的に犬に人間用の牛乳を与えることはNGなんだよね。つまり牛乳はあまり推奨されている飲み物ではないんだよ。
その理由は、牛乳を分解するのにラクターゼが必要なんだけど、成犬になるとこのラクターゼの分泌量が減ってくるので、牛乳を飲むと下痢をするとされているんだよ。
しかしですよ。「長寿犬・純血種」では、106頭のうち72頭。雑種においては、114頭のうち64頭もの犬に毎日、あるいは週に数日牛乳を与えているよね。この数字を見ると犬に牛乳を与えてもほとんどの犬が問題ないとさえ思ちゃうよね。
まさか、下痢をしてまでも犬に牛乳を与えていたとは考えずらいから、調査した犬においては牛乳を飲んでも問題なかったということなんだと思う。
反対に、牛乳を飲ませていないのが対照犬では多いけど、もしかして牛乳を飲ませたけど、下痢をしたから中止したケースもあるかもしれないよね。
そのケースが多ければ、ラクターゼの分泌がある犬は牛乳が飲めるので、その栄養素によることで長生きできて、ラクターゼの分泌の少ない犬は牛乳のメリットが享受できないから短命なんて推測ができるよね。そうなら牛乳の栄養ってすごいことになるよね。
愛犬の健康と長寿に牛乳が役立つとされる理由!
![愛犬の健康と長寿に牛乳が役立つとされる理由!](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2024/05/愛犬の健康と長寿に牛乳が役立つとされる理由!.webp)
愛犬にとって、食事は健康の基本ですよね。
食べる物によって、健康も病気も左右されるって知ってましたか?
実は、牛乳は「準完全栄養食品」とも呼ばれるほど、栄養価の高い食品なんです。
この栄養価の高さこそが、犬の長生きと関係していると考えられています。
準完全栄養食品って、どういう意味?
簡単に言うと、牛乳には、私たちの健康に必要な多くの栄養素がバランス良く含まれているってこと。
具体的には、
- 体を作るタンパク質
- エネルギー源となる脂質
- 脳のエネルギー源となる乳糖
- 骨や歯を丈夫にするカルシウム
- 筋肉や神経の働きを助けるカリウム
- 視力や皮膚の健康を維持するビタミンA
- エネルギー代謝や神経系の機能を維持するビタミンB群
- 骨の形成やカルシウムの吸収を促進するビタミンD
など、犬の健康にとって重要な栄養素がたっぷり含まれているんだよ。
特に、成長期の子犬や、妊娠・授乳期の犬、シニア犬には、これらの栄養素が特に必要なんだ。
牛乳を定期的に摂取することで、これらの栄養素を効率的に補うことができ、犬の健康寿命を延ばす効果があるというわけ。
もちろん、すべての犬に牛乳が効果的というわけではないですよ。
牛乳アレルギーを持つ犬や、消化器系の弱い犬は、牛乳を摂取すると下痢や嘔吐などの症状を起こす可能性があるからね。
また、肥満傾向のある犬に牛乳を与える場合は、カロリー過多にならないように注意する必要があるよ。
牛乳を与える際の注意点も忘れずに!
牛乳はカルシウムやビタミンが豊富
牛乳には、犬の健康に欠かせない栄養素がたっぷり含まれているんだよ。
具体的には、以下のような栄養素が豊富なんだ。
- 骨や歯を丈夫にするカルシウム:牛乳1杯(約200ml)で、成人の1日のカルシウム推奨摂取量の約1/3を補うことができるんだって!
- エネルギー代謝や神経系の健康をサポートするビタミンB群:愛犬の元気の源だね!
- 免疫機能の正常化に寄与するビタミンAとD:病気にかかりにくく、長生きできる体作りに役立つんだよ。
さらに、牛乳には生体調整機能を持つ成分も含まれているよ。
この成分は、免疫力の向上や血圧の改善など、健康維持に役立つ可能性があるんだって!
これらの栄養素を効率良く摂取するには、日々の食事から取り入れることが重要なんだ。
その点で、牛乳は優れた供給源と言えるんだよ。
愛犬に牛乳を与える?ちょっと待って!知っておくべき真実
![愛犬に牛乳を与える?ちょっと待って!知っておくべき真実](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2024/05/愛犬に牛乳を与える?ちょっと待って!知っておくべき真実.png)
「牛乳は長生きに役立つ」というタイトルとは矛盾するんだけど、冒頭のほうでも取り上げたように、実は、犬に人間用の牛乳を与えるのは、基本的にNGなんだよね。
なぜかというと、犬は人間と違って乳糖を分解する酵素「ラクターゼ」が少ないから。
ラクターゼが少ないと、牛乳に含まれる乳糖をうまく消化できず、下痢や嘔吐、腹痛などの症状を引き起こしてしまうんだよ。特に、牛乳を飲むと下痢を起こしやすいのが、成犬だよ。
じゃあ、犬は牛乳を全く飲んではダメなの?
そうではないんだよ。状況によっては、少量の牛乳を与えることも可能だよ。少量の牛乳なら与えて大丈夫という獣医師もいるから。
例えば、
- 水分補給が必要な時
- 食欲がない時
などに、薄めた牛乳を与えるのは有効な場合があるんだ。
また、犬用の牛乳や猫用牛乳は、乳糖が取り除かれているため、これらを選択することも一つの方法だよ。
ただし、人間用牛乳を与える場合は、以下の点に注意してね。
- 牛乳は必ず加熱してから与える:加熱することで、消化しやすくなる。
- 牛乳を水で薄めて与える:乳糖の濃度を下げることができる。
- 少量から始めて、犬の反応を観察しながら徐々に量を増やしていく:様子を見ながら与えることが大切。
- 牛乳にアレルギーがあるかもしれないので、初めて与える際は特に注意が必要:アレルギー症状が出たら、すぐに牛乳を与えるのをやめ、獣医師に相談しよう!
愛犬に牛乳を与えるかどうか迷ったら、獣医師に相談するのがおすすめ。
獣医師は、犬の健康状態や食事の内容などを考慮した上で、適切なアドバイスをしてくれるでしょう。
犬はどのくらいの人間用牛乳を飲むと下痢になる?
![犬はどのくらいの人間用牛乳を飲むと下痢になる?](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2024/05/犬はどのくらいの人間用牛乳を飲むと下痢になる?.webp)
PS保険の記事によると、犬が人間用牛乳を飲むと下痢をする量について次のようになっているよ。
犬が牛乳を飲んだ量に関する影響を調べた正確なデータや報告がないため、詳しいことはわかっていません。しかし、体重3kgの小型犬で15~20ml飲むと下痢をすると考えられることから、それ以上の量を飲めば飲むほど下痢の症状が重くなります。
ps保険:犬が牛乳を飲んだときの症状と応急処置を獣医が解説
この記事からすると、体重1kgあたり、5mlくらいが限度と言えそうです。なので、体重3kgの犬は、小さじ1杯(5㎖)なら問題なさそう。
この点からひかえめに計算すると、犬に牛乳を与える際の適量は、犬のサイズや個体差によって異なるけど、一般的な目安としては以下の通り。大さじ1杯は、15mlです。
- 体重5kgの犬:大さじ2/3
- 体重10kgの犬:大さじ1強
- 体重20kgの犬:大さじ2
※ 人間用の牛乳を与えるには、注意点もご覧ください。
犬用牛乳があるってご存知でしたか?
![犬用牛乳があるってご存知でしたか?](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2024/05/犬用牛乳があるってご存知でしたか?.webp)
愛犬に牛乳を与えたいけど、人間用の牛乳だと大丈夫かな?って心配ですよね。
そこで、犬用牛乳が注目されているよ。
犬用牛乳は、乳糖が分解されているので、人間用牛乳よりも安心して与えることができるんです。
人間用牛乳には、犬にとって消化しにくい乳糖が含まれているから、乳糖を消化できない犬は、牛乳を飲むと下痢や嘔吐などの症状を起こしてしまうことがあるんです。
一方、犬用牛乳は、乳糖を分解しているので、乳糖不耐症の犬でも安心して飲むことができるんです。
さらに、犬用牛乳には、犬に必要な栄養素がバランス良く含まれているのもポイントです。
例えば、カルシウム、ビタミンD、タンパク質などが豊富に含まれています。
これらの栄養素は、犬の骨や歯の健康、筋肉の成長、免疫力の向上などに役立ちます。
では、犬用牛乳はどのくらいの量を与えて良いのでしょうか?
犬の大きさ(体重) | 1日の目安給与量 |
---|---|
幼犬・超小型成犬(5kg以下) | ~100ml |
小型成犬(5~11kg) | 100~200ml |
中型成犬(11~23kg) | 200~350ml |
大型成犬(23~40kg) | 350~500ml |
愛犬に犬用牛乳を与えたいけど、どれくらいの量を与えていいか迷いますよね?
パッケージには書いてあるけど、それが本当に適切な量なのか不安って方も多いと思います。
そこで、犬用牛乳を与える際の量とカロリーについて詳しく説明します。
まず、犬用牛乳のパッケージには、体重別の上限量が記載されています。
例えば、「ドギーマン わんちゃんの国産低脂肪牛乳」の場合は、下のようになっているんだよ。
- 超小型成犬(5kg以下):100ml
- 小型成犬(5~11kg):200ml
- 中型成犬(11~23kg):350ml
- 大型成犬(23~40kg):500ml
しかし、この量はあくまで上限であり、すべての犬に当てはまるわけではないんだ。
犬種や年齢、健康状態によって、適切な量は異なるので、必ず獣医師に相談してね。
また、犬用牛乳のカロリーも考慮する必要があるよ。
「ドギーマン わんちゃんの国産低脂肪牛乳」の場合は、100gあたり50kcal。
体重5kgの成犬の場合、1日に必要なカロリーは約374kcalなので、100mlの犬用牛乳を与えると、約50kcalのカロリー摂取だよ。
これは、1日の必要カロリーの約13%に相当するんだよ。
体重11kgの成犬の場合、1日に必要なカロリーは約676kcalなので、200mlの犬用牛乳を与えると、約100kcalのカロリー摂取だよ。
これは、1日の必要カロリーの約14%に相当するんだ。
このように、犬用牛乳を与えることで、愛犬のカロリー摂取量が増えてしまうんだ。
だから、主食のドッグフードのカロリー調整をせずに、上限量の犬用牛乳を与えると、カロリーオーバーになってしまうよ。
カロリーオーバーになると、肥満の原因となるだけでなく、糖尿病などの病気のリスクも高くなるからね。
そのため、犬用牛乳を与える場合は、主食のドッグフードなり手作り食の量を10%ほど減量して与えることが大切だよ。
さらに、獣医師は、犬のおやつは1日の必要カロリーの10%以内を推奨しているのを知ってる?
つまり、パッケージに記載された量よりも30%ほど少なくした量を限度としたほうがよいということ。
愛犬に犬用牛乳を与える場合は、これらの点に注意して、適切な量とカロリーを守ろう。
犬用牛乳は、愛犬の健康を維持するために役立つ優れた栄養源ですが、与えすぎは禁物だよ。
まとめ
- 統計によりますと長寿犬は対照犬に比べて、毎日、週に数日、時々など何らかしらの形で牛乳を与えていた割合が有意に高かった。
- 牛乳は、その栄養価の高さから「準完全栄養食品」とも称されます。このような点が犬の長生きと関係していると思われる。
- 人間用牛乳を犬に与えるなら体重1kgあたり、5mlくらいが限度。
- 犬用牛乳は1日に必要なカロリーの10%以内の量にしましょう
- 注意点として、牛乳アレルギーがあるかもしれないので、初めて与える際は特に注意が必要です