犬の食べ物

犬はバナナチップスを食べても大丈夫。与える量と注意点

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私たちの愛するペット、犬にバナナチップスを与えてもいいのでしょうか?それはバナナとは違って、味付けがされている場合があるため、疑問を感じているのかと思います。その答えは次の項目でお話します。

犬がバナナチップスを食べても大丈夫

結論としては、人間用のバナナチップスで油で揚げてあったり、砂糖を使用しているものは、与えないほうがよいです。犬用の乾燥させたバナナチップスなら与えても大丈夫です。ただし、犬用でも砂糖や香料などを使用しているものも一部ありますので、この場合は与えないほうがよいでしょう。どちらにしても、ノンフライ、砂糖不使用、添加物不使用の選択をお薦めします。

次に、バナナチップスの特性や犬に与える際のポイントについて詳しく解説します。

1. 犬にバナナチップスを与えるなら特性を知っておこう

1-1 バナナチップスの栄養価

バナナチップスには、乾燥バナナチップスと揚げバナナチップスがあります。揚げバナナチップスは、メーカーによってカロリーが違っていますので、ここでは、乾燥バナナチップス(バナナ/乾)の栄養成分、可食部100グラム中の含有量について取り上げます。

品名カロリー脂質炭水化物タンパク質カリウムマグネシウムカルシウムビタミンB6ビタミンC
乾燥バナナチップス299kcal0.4g79g3.8g1300mg92mg26mg1.1mg1mg0mg
生バナナ86g0.2g23g1.1g360mg32mg6mg0.3mg0.4mg16mg
乾バナナとバナナの栄養成分比較 100g中 日本食品標準成分表

バナナに比べて、乾燥バナナは高カロリーです。栄養成分として炭水化物やタンパク質の他、ビタミンB6、食物繊維、カリウム、マグネシウムなど多くがバランスよく含まれています。これらの成分は人間だけでなく犬にとっても健康的な栄養成分です。

1-2 揚げバナナチップスは消化が悪い

バナナは、消化の良い食べ物ですが、揚げバナナチップスについては、油を使用しています。そのため消化に時間がかかりますから、与えないほうがよいでしょう。

1-3 保存がきく

バナナチップスは、乾燥させてあるために湿気や細菌から守られています。その結果、保存性が向上します。適切に保存すれば、数ヶ月持つこともあります。

1-4 バナナチップスは携帯性の良さがメリット

バナナチップスは、手軽に持ち歩けるため、アウトドア活動や旅行、犬のおやつとしての利用に適しています。

2. 自宅で犬用のバナナチップスを作る方法

犬用のバナナチップスは、愛犬に安全で美味しいおやつを与えるのに最適な方法です。市販のバナナチップスは、犬にとって有害な添加物や糖分が含まれていることが多いため、自宅で作るのがおすすめです。

材料

  • 完熟バナナ 1本
  • 水 大さじ1

作り方

  • バナナを皮をむき、薄切りにします。厚さは約3mmが目安です。
  • バナナのスライスを水に5分ほど浸します。これは、バナナチップスが茶色くなるのを防ぐのに役立ちます。
  • バナナのスライスをキッチンペーパーで水気をよく拭き取ります。
  • オーブンシートを敷いた天板にバナナのスライスを並べます。
  • 100℃に予熱したオーブンで、バナナチップスがカリカリになるまで焼きます。焼き時間は約30分ですが、オーブンによって異なるので、様子を見ながら調整してください。
  • バナナチップスが冷めたら完成です。

ポイント

  • バナナは完熟したものを使用すると、甘みが増して美味しくなります。
  • バナナのスライスは、厚さを均一にすると、焼きムラを防ぐことができます。
  • 焼き時間は、オーブンによって異なるので、様子を見ながら調整してください。
  • バナナチップスは、冷めてから与えてください。熱いと火傷をする恐れがあります。

3. 【与えすぎ注意!】犬にとってのバナナチップスの落とし穴

犬にバナナチップスを与える量には注意

バナナの可食部の100gあたりのカロリーは、約90Kcalです。それに比べて、犬のバナナチップスのカロリーは、100gあたり、約500Kcalにもなるものもあります。

一般的なものでも300kcalほどあります。精白米のご飯で100g当たり156キロカロリーですから、2倍もあるので、食べさせる量には注意が必要です。過剰に与えるとすぐに太ります。

3-1. 与えてもよいバナナチップスの適量

下表の青い数字のkgは、犬の理想体重です。

算出した数字の単位は、「kcal」です。「肥満傾向の成犬の係数」は1.0で計算しています。

計算事例:理想体重3kgのトイプードルのバナナチップスの適量

どのくらいのバナナチップスを愛犬に与えてもよいのか飼い主としては悩む点かと思います。

そこで、理想体重3kgのトイプードルの避妊・去勢なしの成犬に与えてもよいバナナチップスの適量を計算してみました。

理想体重3kgの縦軸と避妊・去勢なしの成犬の横軸の交わったところには、「287kcal」と出ています。この287kcalが1日あたりの必要カロリーです。仮に「7歳以上で避妊・去勢済みの中高齢犬のトイプードル」ともなれば、191kcalと少なくなるのがわかります。

トイプードルが、ドッグフードだけでこの287kcalを摂取していて、さらにバナナチップスを与えてしまえばカロリーオーバーになります。

おやつのカロリーの目安としては、1日あたりの必要カロリーの10%未満と言われています。

そのため、この事例においては約30kcal程度が限度量となります。カロリーが100gあたり500kcalのバナナチップスならば、6gが限度となります。

下表はこのような使い方ができます。計算方法については、こちらのバナナを使った具体的なレシピをご覧ください。

活動係数・エネルギー係数2kg3kg5kg8kg10kg15kg20kg30kg
生後4ヶ月までの幼犬:3.03534787029981180160019862691
生後4ヶ月から1年までの幼犬:2.0235319468667787106713241794
避妊・去勢済みの成犬:1.618825537453262985310591435
避妊・去勢なしの成犬:1.821128742159970896011911615
7歳以上で避妊・去勢済みの中高齢犬:1.21411912803994726407941076
7歳以上で避妊・去勢なしの中高齢犬:1.41842233274665517469261256
肥満傾向の成犬1.0〜1.2117159234332393533662897
犬の1日に必要なカロリー

3-2. バナナチップスの添加物

人間用のバナナチップスには砂糖や保存料が添加されていることがあります。これらの添加物は、犬にとっては不要であり、時には健康に悪影響を及ぼす可能性がありますので与えないほうがよいでしょう。

3-3. バナナチップスとアレルギー反応

まれに、バナナやバナナチップスなどの加工品に対してアレルギー反応を示す犬がいます。バナナチップスでも、バナナをすりつぶしてクッキーとして固めるために小麦や米ぬかを使用している商品もあります。そのため初めて与える際には少量から始め、反応を観察しましょう。

また、人間用のバナナチップスには、味付けとしてシナモンをまぶしているものもあります。シナモンは犬にとって安全な食品ではありませんので、注意が必要です。

3-4. 子犬は窒息の危険性に注意

バナナチップスの大きさや形状によっては、食べにくいものもあります。子犬は、窒息を起こす危険性がありますので、適切なサイズに砕いてから与えることをおすすめします。

4. まとめ

バナナチップスには、乾燥させたものと揚げたものがあります。どちらも生のバナナに比べるとカロリーが高いため、与える際の「量」には注意が必要です。

犬専用に作られたバナナチップスは、適量かつ適切な形状で与えれば、犬にとって美味しく健康的なスナックとなるでしょう。しかし、砂糖や添加物が含まれている場合は避け、常に犬の反応を観察しながら与えるよう心掛けましょう。

犬のセラピスト:Misato

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