子犬って、本当に元気ですよね!走り回ったり、遊んだり、見ていて飽きません。
でも、そんな元気いっぱいな子犬に、どれくらいのご飯をあげればいいのか、迷ってしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、生後4ヶ月の子犬に絞って必要なご飯の量について、わかりやすく解説します。
1. 4ヶ月の子犬のご飯量の目安
下の表は、ご飯(ドッグフード)のカロリーを100gあたり370kcalとした目安量です。
4ヶ月の犬の体重2kgから10kgの範囲のご飯の量を掲載しています。
※ 1回あたりの量は、食事回数を1日3回とした場合です。
体重 | ご飯の目安量(g) | 1回あたりの量 |
---|---|---|
2.0kg | 63g | 21g |
2.1kg | 66g | 22g |
2.2kg | 68g | 23g |
2.3kg | 71g | 24g |
2.4kg | 73g | 24g |
2.5kg | 75g | 25g |
2.6kg | 78g | 26g |
2.7kg | 80g | 27g |
2.8kg | 82g | 27g |
2.9kg | 84g | 28g |
3.0kg | 86g | 29g |
3.5kg | 97g | 32g |
4.0kg | 107g | 36g |
4.5kg | 117g | 39g |
5.0kg | 127g | 42g |
6kg | 145g | 48g |
7kg | 163g | 54g |
8kg | 180g | 60g |
9kg | 197g | 66g |
10kg | 213g | 71g |
上記の表のご飯の量は、個体によって活動量が違うので、調整する必要があります。
上記の試算モデルは、100gあたり、370kcalとしましたが、ドライフードは、100gあたり300~400kcalのカロリーの範囲におさまるので、それほど大きな違いはでません。しかし、手作りご飯となると、食材によってカロリーはバラバラなので、ご飯の量といっても一概には言えません。
例えば、「鶏むね肉皮付き100gあたり229kcal、鶏のささみ100gあたり107kcal、和牛もも赤肉176kcal、白米100gあたり156kcal、大麦100gあたり340kcal」といった具合で100gあたりバラバラです。レシピを考えると、さらにこれらの食材に野菜を加えてバランスよく与える必要があるので、手作りご飯の難しいところです。
手作りご飯のカロリーについては下記のページで解説しています。
1-1. ご飯の量の計算式
子犬の体重を3.5kg、ご飯のカロリーを100gあたり、300kcalとして試算してみましょう。
1日あたりのご飯の量を計算するには、まず、1日の必要カロリーを計算します。
(体重×30+70)×指数
指数とは、犬の年齢・状態によってきめられている下の表の数値です。
4ヶ月の子犬の体重が3.5kgにあてはめると、3.5×30+70=175×2.0=350kcalが1日の必要カロリーです。
これをご飯100gのカロリーで割ります。
350÷300=117g
117gが1日にあげてよいご飯の目安量です。
犬の年齢・状態による指数表
犬の年齢・状態 | 指数 |
---|---|
子犬(生後4ヶ月まで) | 3.0 |
子犬(生後4ヶ月~12ヶ月まで) | 2.0 |
成犬(1歳~7歳まで) | 避妊去勢済みは1.6 避妊去勢なしは1.8 |
肥満気味の成犬 | 避妊去勢済みは1.2 避妊去勢なしは1.4 |
中高齢犬(7歳以上) | 避妊去勢済みは1.2 避妊去勢なしは1.4 |
ダイエット中の成犬 | 1.0 |
1-2. 別の計算式
![犬の必要カロリー計算式](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2024/05/犬の必要カロリー計算式.webp)
ご飯の量を知るための方法として、他にDERという1日に必要な摂取カロリーの計算式もあります。
下の式で安静時エネルギーを計算して、その答えに先ほどの表の指数を掛ければ、1日に必要なカロリーが計算できます。
(体重)0.75×70
この計算式はやや複雑ですが、先ほどと同じ生後4ヶ月の子犬の3.5kgで試算をしてみましょう。
![管理人:ゆずりん](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2024/05/ゆずりん.webp)
まず、体重の0.75乗の部分は、犬の体重を3回かけます。
3.5×3.5×3.5を計算すると、42.875になります。
42.875に続けて電卓で√(ルート)を2回をいれます。
続けて「=」を入れます。42.875√√=とすると、
2.55888・・・と計算されます。
次に、2.55888に70を掛けます。
2.55888×70=179.1・・
179が安静時の必要カロリーです。安静時とは、呼吸して心臓を動かしているだけで動かない状態をいいます。
次に179に先ほどと同じ犬の年齢・状態による指数を掛けます。指数は2です。
179×2=358
358が、1日に必要なカロリーです。
最後に、358kcalをご飯100gあたりのカロリーで割って100を掛けます。
358÷300×100=119
100gあたり300kcalのご飯の量は119gが目安量です。1日に3回与えるならば、1回あたり約40gです。
最初に紹介した計算式と2gというごくわずかな差が出ます。
ところで、計算がめんどい方は、下のご飯の自動計算アプリがありますので、ご利用ください。
2. 4カ月のワンちゃんの食事量の自動計算アプリ
![小さい犬が並んで食事をしている](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2024/05/dog-food-3.webp)
3. 4カ月の子犬にご飯は1日何回与えればいいの
子犬にご飯を与える回数は、月齢によって異なります。
目安は以下の通りです。
- 生後2ヶ月まで: 3~4回
- 生後3~6ヶ月: 2~3回
- 生後6ヶ月~1歳頃: 2~3回
ポイントは、少量ずつを頻繁に与えることです。生後3ヶ月くらいまでの子犬は消化器官が未発達なので、一度にたくさんの量を与えると、消化不良を起こしてしまう可能性があります。
4. ご飯の量を調整するポイント
![ご飯の量を調整するポイントとは](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2024/05/ご飯の量を調整するポイントとは.webp)
ご飯の量を調整するポイントについて箇条書きで掲げましたので、参考にしてください。
5. 愛犬の様子をよく観察しよう
ご飯の量だけでなく、愛犬の様子をよく観察することも大切です。
元気に遊んでいる場合は、ご飯の量には問題がありません。
食欲がない場合や毛艶が悪いなどの場合は、食事が合っていない可能性があるので、獣医師に相談しましょう。