ワンコって、本当に元気だよね! まるで小さなアスリートみたいで、毎日ビックリするくらい成長しちゃうよね。
「うちの子も、毎日元気いっぱい遊んでます!」
そうなんだよね。でも、その成長にはエネルギーが必要なんだ。だから、適切な量のご飯量を与えることが大切なんだって。
「えー、そうなの?どれくらいあげればいいの?」
それが、実は子犬によって違うんだよ。体重、年齢、活動レベルによって、必要カロリーは大きく変わってくるんだ。
「えー、大変そう!」
大丈夫!このブログ記事では、獣医師監修の記事を元に、子犬の必要カロリーを計算方法と、年齢や活動レベルに合わせた適切なご飯量について詳しく解説するよ。
「やったー!助かる!」
愛犬の健康な成長をサポートするために、ぜひ参考にしてね!
栄養バランスの良い食事をしっかりと与えることが、愛犬の健康にとって大切だよ。
子犬の必要カロリーを知る方法だけど、それには、2つの方法があるよ。電卓を使って計算する方法と、すでに計算された表があるからそれを見る方法があるよ。
はじめに電卓を使った方法から説明するね。
計算式はどうでもいい人は早見表で確認できるけど、すべての体重は記載されていないから承知しておいてね。
それではいってみよう!
子犬のカロリー計算
![子犬のカロリー計算](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2024/05/子犬のカロリー計算.webp)
まず、カロリーを計算するには、電卓が必要になります。手元に電卓を用意するか、下の電卓を使ってください。それと愛犬の体重を把握しておいてください。
体重が分かれば、安静時エネルギー量を計算します。安静時エネルギーとは、RERといって、犬が安静状態にあるときに消費するエネルギー量のことをいいいます。
でも、実際には、子犬にかぎらず犬が安静にしていることはないですよね。それなので、犬の成長期にそって活動レベルにあった係数をかけます。その答えが、子犬の1日に必要なカロリーということになります。
それでは、詳しく説明しますね。
まず、先ほどの安静時エネルギー量(RER)ですが、計算式があります。それが、下の計算式です。
安静時エネルギー量(RER) = 70 × 体重(kg)0.75
![](https://petfood-hub.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/woman.png)
計算が苦手なわたしには難しいよ。体重(kg)の0.75って何?
体重(kg)の0.75という部分は、体重を3回掛けます。
つまり、体重が2kgの犬なら2×2×2=8
体重が5kgの犬なら5×5×5=125
このくらいなら暗算でできますが、数字が大きくなると電卓を使うようになると思いますので、手元に電卓がない人は、下の電卓を使ってくださいね。
ここまでは大丈夫ですか・・・。
次に、電卓ボタンにルートボタン「√」がありますよね。この√ボタンを2回押してみて。
電卓の液晶部分には、体重5kgなら下の画像のように125√√となっていればOKだよ。
体重が2kgなら8√√です。
![安静時エネルギー必要摂取量=「RER」の計算](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2023/11/125√√.jpg)
その状態で=を押せば答えがでます。
√√125=3.34
3.34となりましたか。
電卓
小数点3桁以下を省いた3.34に70を掛けたのが、安静時エネルギー量(RER)です。
3.34×70=233.8
小数点を繰り上げると、体重5kgの犬の安静時エネルギー量(RER)=234
ここまで大丈夫ですか。
安静時エネルギー量(RER)が計算できたので、次に、体重5kgの犬の1日に必要なカロリーを計算してみよう!
体重5kgの子犬に必要なカロリー
![体重5kgの子犬に必要なカロリー](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2024/05/体重5kgの子犬に必要なカロリー.webp)
ここまでくれば簡単。
先ほどの体重5kgの犬の安静時エネルギー量(RER)=234に下に表示した活動係数を掛けたのが、1日の必要カロリーですよ。
活動係数
活動係数は、子犬の活動レベルを数値化したものです。子犬の活動レベルによって、必要なエネルギー量は異なるので注意してね。下の表は3段階にわけてるけど、生後4~12ヶ月とまとめて「2.0」としている場合もあるよ。
活動レベル | 活動係数(AF) |
---|---|
生後4ヶ月未満の成長期 | 3.0 |
生後4~9カ月までの成長期 | 2.5 |
生後10カ月から12カ月までの成長期 | 2.0 |
例:体重5kgで生後4ヶ月までの成長期の犬の場合
必要なカロリー = RER × AF = 234kcal × 3 ≈ 702kcal
例:体重5kgで生後4~9カ月の成長期の犬の場合
必要なカロリー = RER × AF = 234kcal × 2.5≈585kcal
例:体重5kgで生後4~9カ月の成長期の犬の場合
必要なカロリー = RER × AF = 234kcal × 2≈468kcal
以上が、体重5kgの子犬の必要カロリーだよ。
おさらい
それでは、おさらいです。
まず、犬の必要カロリーを知るには、安静時エネルギー量から計算だったよね。
計算式としては、安静時エネルギー量=70 × 体重(kg)0.75
この体重(kg)の0.75の計算は、体重×体重×体重です。
その答えに√を2回入れ、=を押す。
次にその答えに70を掛ける。
この答えが安静時エネルギー量でした。
安静時エネルギー量とは、犬が安静状態にあるときに消費するエネルギー量のこと。
でも犬が活動しないなんてありえないから、子犬の成長期の係数(3.0、2.5、2.0)にあったものを掛ける。
その答えが、1日の必要カロリーだよ。
何回か電卓で計算するとやり方をおぼえるので、試してみてね!
次は、今まで計算したものを表にした早見表を紹介するね。
愛犬の適切なカロリー摂取量を簡単チェック!体重別早見表
![愛犬の適切なカロリー摂取量を簡単チェック!体重別早見表](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2024/05/愛犬の適切なカロリー摂取量を簡単チェック!体重別早見表.webp)
獣医師監修の体重別必要カロリー早見表を用いると、簡単に子犬の必要カロリーを調べることができます。
体重別必要カロリー早見表
重量(kg) | 生後4カ月未満 | 生後4~9カ月 | 生後10カ月から12カ月まで |
---|---|---|---|
1.5 | 285kcal | 237kcal | 190kcal |
2.0 | 353kcal | 295kcal | 235kcal |
2.5 | 418kcal | 348kcal | 278kcal |
3.0 | 479kcal | 400kcal | 319kcal |
4.0 | 594kcal | 495kcal | 396kcal |
5.0 | 702kcal | 585kcal | 468kcal |
6.0 | 805kcal | 663kcal | 537kcal |
7.0 | 904kcal | 753kcal | 602kcal |
8.0 | 999kcal | 833kcal | 666kcal |
9.0 | 1091kcal | 910kcal | 727kcal |
10.0 | 1181kcal | 985kcal | 787kcal |
15.0 | 1600kcal | 1335kcal | 1067kcal |
20.0 | 1986kcal | 1655kcal | 1324kcal |
25.0 | 2348kcal | 1958kcal | 1565kcal |
注意点
- 上記の計算方法はあくまでも目安であり、個体差によって必要なカロリー量は異なります。
- 愛犬の体重や体格、活動レベルなどを考慮し、獣医師に相談しながら適切な食事量を決定することが重要です。
- 子犬は成長期のため、十分な栄養摂取が必要です。過剰摂取に注意しながら、必要なカロリーを与えるようにしましょう。
子犬のご飯の量はどれくらい?
![子犬のご飯の量はどれくらい?](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2024/05/子犬のご飯の量はどれくらい?.webp)
必要カロリーがわかったと思うので、今度は、どれだけご飯をあげていいのかお伝えしますね。つまり給餌量のことです。
犬のご飯には、ドッグフードと手作りご飯の2種類があります。
まず、ドッグフードならば、パッケージの裏面か横面に給餌量が記載されていますので、それに従って与えればよいですが、なぜその量になっているのかを見ていきましょう。
おおよそカリカリ(ドライ)の総合栄養食のドッグフードは100gあたり300~400kcalの範囲内におさまっています。
そこで、ここでは、体重5kgで生後4カ月未満の子犬に100gあたり300kcalのドッグフードあげる場合を例にして計算してみましょう。
まず、100gあたり300kcalを1gあたりに換算します。
1gあたり3kcalですね。
それを、必要カロリーで割れば答えがでます。
体重5kgで生後4カ月未満の子犬の必要カロリーは702kcalなので、702÷3=234g
つまり、体重5kgで生後4カ月未満の子犬に100gあたり300kcalのドッグフードあげる場合は1日あたり234gとなります。
当然ですが、カロリーが380kcalのドッグフードならば、702÷3.8=185gといったようにドッグフードの量は少なくなります。
このようにドッグフード量の計算は簡単にできます。
手作りご飯の場合
手作りご飯量の計算はドッグフードの場合とは違います。
ドッグフードのカロリーはすでに決まっているので、犬の必要カロリーさえわかれば答えは簡単に算出できます。
しかし手作りご飯の場合は、どんな食材をあげるかによってカロリーが違ってくるので、まずはどんな食材をどのくらいあげるかを先に決めて、その総カロリーを求め、必要カロリーにすり合わせるようにします。
鶏のささみだけ与えるなど1種類の材料を与えるならば簡単ですが、実際には栄養バランスを考えて、タンパク質や炭水化物、それに野菜などを組み合わせる必要があるので、手作りご飯の場合は、たいへんです。
例えば、手作りご飯の組合わせとして、鶏肉のささみ、白米、キャベツなどがあります。これらの各食材を何グラムにするか決めて、必要カロリーに近づけるためにすり合わせていきます。
例として、犬の必要カロリーが500kcalだとしましょう。
そのワンちゃんに鶏肉のささみ、白米、キャベツを手作りご飯にしてあげようとします。
これらの食材を100gずつにした場合の総カロリーは、282kcalです。
この量では、500kcalに満たないのでいずれ栄養不足となってしまいますので、このワンちゃんには約1.8倍の180gをあげる必要があります。
手作りご飯の場合はこのようにして量を決めることになりますが、毎日同じ食材をあげると栄養バランスを欠いてしまうことになりますので、献立を変えていく必要があります。それではカロリー計算が大変です。
そのようなときは、下の計算アプリが便利かと思いますので、利用してみてください。
でも、カロリーやご飯量を気にしても栄養バランスが悪いと健康を害してしまうので、次は子犬の成長期に必要な栄養素について見てみましょう!
愛犬の未来を左右する!子犬の成長期に必要な栄養素
![愛犬の未来を左右する!子犬の成長期に必要な栄養素](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2024/05/愛犬の未来を左右する!子犬の成長期に必要な栄養素.webp)
子犬は、生後約1年で成犬に成長します。この期間は、人間でいうと赤ちゃんの頃から小学生くらいまでの成長期に相当し、身体を作るうえでとても大事な時期なんだ。
そのため、この期間には、毎日の食事で子犬にビタミンやカルシウム、タンパク質などの栄養素をバランスよく与えよう。
成長期の子犬が必須とする栄養素と役割
- タンパク質
筋肉、皮膚、被毛、臓器などを形成する主要な栄養素です。成長に必要なエネルギーの源にもなります。 - カルシウム
骨格を形成し、歯を丈夫にするために必要な栄養素。 - リン
カルシウムと一緒に骨格を形成し、エネルギー代謝に関与する栄養素。 - ビタミンA
視力や免疫力を維持するために必要な栄養素。 - ビタミンD
カルシウムの吸収を促進し、骨格の発達に重要な役割を果たす栄養素。 - ビタミンE
細胞膜を保護し、抗酸化作用を持つ栄養素。 - DHA
脳や神経の発達に重要な役割を果たす栄養素。
見逃せない!栄養素不足が招く子犬の健康リスク
子犬に必要な栄養素が不足すると、以下のような影響が出る可能性が指摘されてるよ。
- 成長不良
体重や体格が十分に成長しない - 骨格異常
骨折や軟骨症などの骨格異常 - 皮膚や被毛のトラブル
皮膚炎や脱毛 - 免疫力の低下
病気にかかりやすくなる - 視力障害
夜盲症などの視力障害 - 学習障害
脳や神経の発達に影響が出る
愛犬の健康と長寿の秘訣:栄養バランスの整った食事の重要性
子犬の健康な成長をサポートするためには、栄養バランスの整った食事を与えることが重要です。市販の子犬用フードは、子犬に必要な栄養素がバランスよく含まれているように設計されています。愛犬の年齢や活動レベルに合ったフードを選び、与えましょう。
また、手作り食を与える場合は、必要な栄養素がすべて含まれていることを確認する必要があります。毎日でなく週単位で調整すれば大丈夫です。
子犬は、成長期に必要な栄養素を十分に摂取することで、健康に成長することができます。毎日の食事を栄養バランスに気を配り、愛犬の健康を守りましょう。