犬の果物

愛犬の寿命を延ばす、魔法の果物「いちご」の秘密

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愛犬との暮らしは、かけがえのないものです。しかし、いつか訪れるお別れは、誰にとっても辛いものです。少しでも長く、愛犬と一緒にいたいと願うのは、飼い主として当然の気持ちですよね。

実は、そんな願いを叶える力を持つ「魔法の果物」があることをご存知ですか?その果物こそ、なんと「いちご」なんです!

今回は、いちごが犬の寿命を延ばすと言われる理由と、与え方や注意点について詳しくご紹介します。犬の寿命といちごの関係について知りたい、健康と長寿を願うすべての飼い主さん向けの記事です!

ぜひ最後までお読みください。

1.いちごが犬の寿命を延ばす理由:3つのメカニズム

いちごが犬の寿命を延ばす理由:3つのメカニズム

科学的な根拠に基づくと、いちごが直接的に犬の寿命を延ばすという証拠はありません。しかし、いちごには犬の健康維持に役立つ栄養素が豊富に含まれており、間接的に寿命を延ばす可能性を秘めていると言えます。

ここでは、いちごが犬の寿命を延ばす3つのメカニズムについて、詳しく解説します。

1.1. 歯周病予防効果

歯周病は犬にとって死因になることもある深刻な病気です。歯周病菌は歯茎を炎症させ、やがて歯槽骨を破壊し、結果的には歯自体を失う可能性があります。

しかし、いちごには歯周病菌の繁殖を抑える効果があることが科学的に明らかです。その主な働きをしているのがいちごに含まれるキシリトールという成分で、歯周病菌の細胞膜を破壊し繁殖を拡散させない働きをします。

また、いちごの果肉の繊維質もあり、歯垢や歯石など歯に実際についている不衛生なものを除去する効果もあります。このようにいちごは歯周病予防に一層効果をもたらす食材として、そのために寿命を延ばす効果もあるといえます。下記で歯周病について解説。

1.2. 抗酸化作用とその研究について

いちごには、抗酸化物質の1つであるビタミンCやポリフェノールの一種であるアントシアニンも多く含まれています。抗酸化物質は、活性酸素を体内から排除し、細胞の老化を停止するのです。老化はリスクを増幅し、寿命を短縮させるすべての病気の前提条件です。因果関係を考えれば、いちごは自分の寿命を引き延ばす助けになるかもしれません。

そして、アントシアニンは、動物モデルでのin vitro研究および臨床研究によると、酸化ストレスを軽減し、人間の疾患の発症を軽減および、予防するための優れた代替手段になり得ることが裏付けられています。

いちごやブルーベリーに含まれる抗酸化物質は犬にも効果がある

セラピー犬にブルーベリーやイチゴのエキスを含む抗酸化物質を18週間補給したところ、血液中の酸化ストレスが軽減したことがわかりました。またいちごに限らず、果物は、臓器を損傷し、がんを引き起こす可能性のある酸化ストレスや炎症を軽減するため、犬にとって有益です。

ラットにおけるいちご摂取による抗酸化作用の研究

研究によると、ラットにイチゴを4週間与えたところ、血中抗酸化物質量が増加し、脂質過酸化が抑制されたことが示されました。 イチゴには抗酸化物質が豊富に含まれており、これが老化や疾病予防に効果があることが示唆されています。NCBI

1.3. その他の栄養素による効果

いちごには、ビタミンCやアントシアニン以外にも、カリウムや食物繊維、ビタミンKなどの栄養素が豊富に含まれています。これらの栄養素は、犬の健康維持に様々な効果をもたらします。

  • カリウム: 血圧を調整し、心臓の健康を維持する効果があります。
  • 食物繊維: 便秘を解消し、腸内環境を整える効果があります。
  • ビタミンK: 血液凝固を促進し、出血を止める効果があります。

このように、いちごは犬の健康維持に役立つ様々な栄養素が豊富に含まれています。これらの栄養素が、犬の健康を維持し、寿命を延ばすことに貢献する可能性があると言えるでしょう。

2. いちごからできた歯肉炎治療薬が寿命と関係する

犬の歯周病は寿命と密接に関係しています。
歯周病になると、全身の様々な病気を引き起こすリスクが高まるというのが理由です。
歯周病の初期段階に歯肉炎があります。この段階で防げれば歯周病まで進行しません。その除去といちごが関係していますのでご紹介します。

2.1 遺伝子組み換えいちごから作られたインターベリーα

歯周炎の除去に遺伝子組み換えいちごから作られたインターベリーαという製品があります。
この製品は、歯肉炎の除去に効果的であるため歯周病の早期治療と予防にも効果的です。

したがって、インターベリーαを使用することで、犬の歯肉炎を効果的に治療し、歯の健康を維持することができるため、結果的に犬の寿命を延ばすことに寄与する可能性があります。健康な歯と歯茎を保つことは、犬の全体的な健康状態を向上させ、長く元気に過ごすための重要な要素となります。

2.2 歯周病が犬の寿命を縮める理由

歯周病は、歯と歯ぐきの間に歯垢や歯石が溜まることによって起こる慢性的な炎症性疾患です。放置すると、歯茎の炎症が進行し、歯槽骨(歯を支える骨)が溶け出すという重症な状態になることもあります。

歯槽骨が溶け出すと、歯がグラグラしたり抜け落ちたりするだけでなく、細菌が血液中に侵入し、全身の様々な病気を引き起こすリスクが高まります。

2.3 犬の歯周病と全身疾患

犬の歯周病が関連する全身疾患には、以下のものがあります。

  • 心臓病: 歯周病菌が血液中に侵入し、心臓弁膜症や心内膜炎などの心臓病を引き起こす可能性があります。
  • 腎臓病: 歯周病菌が血液中に侵入し、腎臓を傷つけ、腎不全を引き起こす可能性があります。
  • 糖尿病: 歯周病が糖尿病の発症リスクを高めたり、糖尿病の悪化を早めたりする可能性があります。
  • 肝臓病: 歯周病菌が血液中に侵入し、肝臓を傷つけ、肝炎や肝硬変などの肝臓病を引き起こす可能性があります。
  • 関節炎: 歯周病菌が血液中に侵入し、関節炎を引き起こす可能性があります。

これらの全身疾患は、犬の寿命を縮める原因となります。

3.犬に与えるいちごは何個?

犬に与えるいちごの個数:体重別・年齢別目安

犬にいちごを与える量は、体重と年齢によって異なります。

3.1. 体重別目安

体重いちごの量(目安)
2.5kg以下1/2個
5kg1個
10kg2個
20kg3個
30kg4個
体重別:いちごの量の目安

3.2. 年齢別目安

年齢いちごの量(目安)
子犬(6ヶ月未満)少量から様子を見ながら
成犬体重別目安通り
老犬体重別目安よりも少量
年齢別:いちごの量の目安

上記はあくまでも目安です。愛犬の体調や体質に合わせて、量を調整してください。

4. 犬にいちごを与える際の注意点

犬にいちごを与える際の注意点

愛犬にいちごを与えることは、多くのメリットがあります。しかし、与え方によっては、愛犬の健康を損なう可能性もあります。

4.1. 与えすぎない

犬にとって、いちごは適量であれば与えても問題ありません。しかし、与えすぎると以下のような症状を引き起こす可能性があります。

与えすぎの症状
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 血糖値の上昇

そのため、犬にいちごを与える場合は、少量ずつ様子を見ながら与え、与えすぎないように注意することが大切です。特に、子犬や老犬、持病がある犬の場合は、獣医師に相談してから与えるようにしましょう。

4.2. 与えるタイミング

いちごは、食後のデザートとして与えるのがおすすめです。空腹時に与えると、胃腸を刺激してしまう可能性があります。

また、いちごは冷たいまま与えると、下痢を引き起こす可能性があります。常温に戻してから与えるようにしましょう。

4.3. アレルギー

犬によっては、いちごアレルギーを持っている場合があります。初めて与える際は、少量ずつ様子を見ながら与え、アレルギー反応が出ないか確認しましょう。

アレルギー反応が出た場合は、すぐに与えるのを中止し、獣医師に相談してください。

4.4. ヘタや種

いちごを与える際は、必ずヘタや種を取り除いてから与えましょう。ヘタや種は消化不良を起こす可能性があります。

4.5. よく洗う

いちごは農薬が使われていることが多いため、よく洗ってから与えるようにしましょう。また、農薬を落とすには食用の重曹が安全で一番いい方法です。重曹は弱アルカリ性であり、農薬のほとんどは酸性ですから中和されます。方法としては、ボウルに水とひとつまみの重曹を入れていちごを1分ほど浸けます。あとは流水で流すだけです。

4.6. 与える形状

いちごは丸のまま与えると、喉に詰まらせてしまう可能性があります。特に、小型犬の場合は、小さく切ってから与えましょう。

5. まとめ

  • 歯周病予防効果: いちごに含まれるキシリトールが歯周病菌の増殖を抑制し、歯垢や歯石を除去する効果があります。
  • 抗酸化作用: ビタミンCやアントシアニンなどの抗酸化物質が老化の原因となる活性酸素を除去し、細胞の老化を防ぎます。
  • その他の栄養素: カリウム、食物繊維、ビタミンKなどの栄養素が犬の健康維持に役立ちます。
  • 与える量: 体重1kgあたり1~2粒程度が目安。与えすぎると下痢や嘔吐などの症状を引き起こす可能性があります。
  • 与えるタイミング: 食後のデザートとして与える。空腹時に与えると胃腸を刺激する可能性があります。
  • アレルギー: まれにいちごアレルギーを持つ犬がいるので、初めて与える際は少量ずつ様子を見ながら与える。

いちごは犬の健康維持に役立つ栄養素が豊富に含まれ、間接的に寿命を延ばす可能性を秘めている果物です。与える際は、量やタイミング、アレルギーに注意しながら、愛犬の健康状態に合わせて適量与えましょう。

愛犬との時間を少しでも長くするために、いちごを上手に取り入れてみてください。

ペットフードアドバイザー・ゆずりん

私が子どもの頃、犬を飼い始めたのはペットフードがまだ広く普及していない時代でした。その当時、私の近所では多くの人が犬にご飯に味噌汁をかけたものを食べさせていましたので、私もそれを見て同じようにしていました。しかし、その犬たちが短命だったのは、後になって理解したことですが、塩分の過剰摂取、タンパク質の不足、及び栄養バランスの不備が原因であったと考えられます。このような個人的な経験を通じて、ペットフードや犬の健康に関する知識を深めてきました。この知識を生かして、私は記事を書き、それをオンラインで共有しています。

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