犬の果物

子犬にいちごをいつから与えていいの?1日何個?

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いちごは私たちにとって美味しいフルーツですが、子犬に与えていいのでしょうか?いつからなら与えていいのでしょうか?その他、犬にいちごをあげる効果や注意点などについて獣医師による解説をまとめました。子犬の健康を考えながら、いちごを食べさせる際のポイントを押さえましょう。

子犬にはいつからいちごを与えていいの?

まず、犬がいちごを食べても問題ないかですが、獣医師が監修した記事には、「犬はいちごを食べても大丈夫です」とされています。

また、別のいちごの記事によりますと、上級獣医師であるDVMのジェニファー・パワー博士は、「低カロリーで栄養価が高いため、ほとんどの犬にとって安全で健康的なおやつである」と述べています。このようにいちごは犬が食べても大丈夫な果物ですので、筆者自身の愛犬にも時々ですが、いちごを食べさせています。

では、子犬には、いつから与えてよいのでしょうか?

子犬にいちごを与える際は、一般的には生後3か月以上である程度の年齢に達した後に与えることが推奨されています。子犬の消化器官がまだ発達途中であり、新しい食材に慣れるまで時間がかかることがあります。また、いちごは果糖が豊富であるため、過剰な摂取は消化不良や下痢の原因になる可能性があります。

犬にいちごが安全である証拠

いちごが犬にとって安全である主な理由は、いちごに毒性の成分が含まれていないことです。この安全性により、犬用のいちごレシピが多数紹介され、さらに企業によるいちごのフリーズドライ製品も販売されています。これらはすべて、犬がいちごを安心して食べられる証拠となっています。

いちごに含まれる栄養成分とその効果

いちごの栄養成分とその効果とは

いちごは、犬にとっても人間と同様に、多くの健康上の利点を提供する栄養豊富なフルーツです。ここでは、いちごに含まれる主な栄養成分とそれらが犬にもたらす可能性のある効果について説明します。

ビタミンC

抗酸化物質であり、免疫システムのサポートに役立ちます。また、皮膚や歯茎の健康を維持するのにも必要です。

繊維

消化を助け、便秘のリスクを減少させます。また、適切な量の繊維を摂取することは、体重管理にも役立ちます。

葉酸

細胞の成長と維持に必要なビタミンB群の一つで、健康な細胞機能に貢献します。

マンガン

骨の成長と体内のエネルギー生産過程に必要なミネラルです。

ポリフェノール

抗酸化物質の一種で、犬の体内で炎症を減らすことができるとされています。

オメガ-3脂肪酸

皮膚の健康をサポートし、輝く毛並みに貢献します。

犬に与えていい「いちごの個数」

犬に与えていいイチゴは何個?

犬に与えてよいいちごの数は、犬のサイズや体重によって異なりますが、明確な決まりはありません。
サラ・エリオット博士によると、他の果物と同様に、天然の糖分が含まれているため、適量のみを与える必要があると説明しています。それは、いちごに含まれる糖分や繊維は過剰に摂取すると消化不良や下痢を引き起こす可能性があるからです。

また、いちごは栄養価が高く、ビタミンCや抗酸化物質を含んでいます。しかし、犬の日常食の補助として考え、基本的な食事の代わりになるものではないことをしっかりと認識しておきましょう。

いちごのカロリーは、1個あたり15gでカロリーは5kcalです。それをふまえ、獣医師が推奨する以下の指針を参考にしましょう。これらは一般的なガイドラインですので、個々の犬の健康状態や活動レベルによって調整してください。

小型犬

体重10kgまでの小型犬のいちごは1個。柴犬、チワワ、パグ、ミニチュアピンシャー、トイプードルなど

該当する主な犬種:柴犬、ミニチュア・ピンシャー、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、ジャック・ラッセルテリア、パグ、ボストン・テリア、シーズー、ミニチュアダックスフンド、トイプードル、パピヨン、ポメラニアン、チワワ。小型犬(〜10kg)は、1日に1個のいちご。

中型犬

10~25kgの中型犬のいちごの量1日に2~3個。ボーダーコリー、フレンチブルドッグ、ビーグルなど

該当する主な犬種:イングリッシュ・コッカー・スパニエル、甲斐、アメリカン・コッカー・スパニエル、ボーダー・コリー、ビーグル、ウェルシュ・コーギー・ペンブローク、フレンチブルドッグ。

中型犬(10kg~25kg)は、 1日に2~3個のいちご。

大型犬

体重25kg以上の大型犬は1日3~4個のいちご。秋田犬、ラブラドルレトリバー、ゴールデンレトリーバーなど

該当する主な犬種:秋田犬、ラブラドルレトリバー、ゴールデン・レトリバー、ジャーマン・シェパード、ボクサー、ロットワイラー、シベリアンハスキー、グレートデーン、ドーベルマン・ピンシャー

大型犬(25kg以上)は、1日に3~4個のいちご

最初は少量から始めて、犬の体がいちごにどのように反応するかを観察し、徐々に量を増やしていくことが推奨されます。また、いちごを与える前には、必ず洗ってへたを取り除くことがたいせつです。

犬の食事に変更を加える際は、常に獣医師に相談することをお勧めします。特に、犬がアレルギー反応を示す可能性があるときや、既存の健康問題があるときは、より慎重になりましょう。

犬にいちごのヘタを与えていいの?

犬にいちごのへたを与えても大丈夫?

いちごの実は犬にとって安全で健康的なおやつですが、ヘタの部分をあげることは推奨されていません。ヘタや葉の部分は、犬にとって消化しにくいため、消化不良や腸内での詰まりなどの問題を引き起こす危険性があります。特に小さな犬や消化系に問題を持つ犬の場合、この危険性はさらに高まります。

いちごを犬にあげるときは果実のみをあげ、ヘタや葉は取り除きましょう。これにより、犬が安全に楽しめるようになります。

犬にいちごを与える際のポイント

犬にいちごを与えるのに、いくつか大切なポイントがありますので確認しておきましょう。

いちごを食べさせるときには、新鮮なものを選ぶことが大切です。腐ったいちごを与えると、犬の消化器官に負担をかけてしまう可能性があります。また、農薬や添加物が含まれていないオーガニックないちごを選ぶこともおすすめです。

美味しい!いちごの見分け方

美味しい!いちごの見分け方

愛犬のため美味しいいちごの選び方をお伝えします。

  • ヘタに張りがあってみずみずしい
  • ヘタの緑色が濃くて反り返るようにピンと立ってる
  • 果実全体に張りがある
  • うぶ毛がある
  • つぶつぶの色も赤っぽくなっている

犬にいちごを与える際の注意点

犬にいちごを与えるときには、以下のような点に留意しましょう。

いちごのヘタは取り除く

いちごのヘタは固くて食べにくいうえに消化にもよくありませんので、取り除いてからあげましょう。

いちごは小さく切る

犬にあげるいちごは、小さな粒に切ってからあげることが大切です。大きなままあげると、犬が噛み切れずに喉に詰まらせることがあります。また、子犬は、喉に詰まらせる危険性が高いため、小さくカットするか、すり潰してあげるのが望ましいです。

犬にあげるタイミング

いちごをあげるタイミングも大切です。犬にいちごをあげるときには、食事の一部としてあげるのが最適です。また、おやつとしてあげる場合にも、他の食事とのバランスを考慮しましょう。

犬のいちごアレルギー

犬によってはいちごに対してアレルギー反応を示すことがあります。いちごを初めて与える場合には、少量から始めて犬の体の反応を観察しましょう。もしアレルギー症状が現れた場合には、すぐに食べさせるのを中止し獣医師に相談しましょう。

犬にいちごのキシリトールは安全なの?

いちごには、キシリトールという糖アルコールが微量に存在します。この成分はいちごに自然の甘さをもたらすものです。

しかし、いちご内のキシリトール含有量は非常に低いため、犬への実際の影響はほとんどまたは全くないとされています。いちごを犬に食べさせることは、潜在的なリスクよりも多くの利益をもたらすため、安全だと言えます。それゆえに、いちごのキシリトールに関して心配する必要はなく、主な注意点は、加工食品に添加されたキシリトールです。

老犬にいちごを食べさせてもいいの?

老犬にいちごを食べさせることは基本的に安全で大丈夫ですが、いくつかの注意点があります。いちごは自然な糖分、繊維、ビタミンCを含んでおり、適量であれば健康的なおやつです。ただし、以下のポイントに注意しましょう。

  1. 量を控えめに:老犬は消化系がデリケートであるため、いちごを初めて与える際は少量から始めて、その反応を観察してください。消化不良やアレルギー反応の兆候が見られないか確認しましょう。
  2. よく洗う:農薬や汚れを除去するため、いちごをあげる前には必ずよく洗いましょう。
  3. 小さく切る:老犬は、咀嚼や飲み込みが困難な場合があるため、小さく切って食べさせましょう。
  4. 自然ないちごのみ:加工されたいちご製品や砂糖が追加されたいちごは避けて、自然な生のいちごのみを食べさせてください。
  5. 犬の健康状態を考慮する:老犬の健康状態や特定の食事制限があるときは、獣医師に相談してからいちごを食べさせることをお勧めします。

犬にいちごヨーグルトを与えていいの?

犬にいちごヨーグルトは与えてもいいの?

犬にいちごヨーグルトをあげる際はいくつかの注意点があります。自然ないちごと無糖のプレーンヨーグルトは犬にとって健康的な選択肢となりますが、市販のいちごヨーグルトには砂糖や香料など犬にとって不適切な成分が含まれていることが多いです。以下の点に注意しましょう。

  1. 糖分と人工甘味料:多くのいちごヨーグルトには高い糖分が含まれており、中には犬に有害なキシリトールなどの人工甘味料が使用されている場合もあります。これらの成分は犬の健康に悪影響を与えます。
  2. 乳製品への耐性:一部の犬は乳糖に対して耐性が低く、ヨーグルトを含む乳製品を消化するのに苦労することがあります。これは下痢や胃の不調を引き起こすことがあります。
  3. 添加物と香料:市販のいちごヨーグルトには、犬にとって不適切または有害な添加物や香料が含まれていることがあります。

犬の安全のため無糖のプレーンヨーグルト

犬にヨーグルトをあげたい場合は、無糖のプレーンヨーグルトを少量から試し、いちごは新鮮なものを適量与えることが推奨されます。犬が乳製品に耐性があるかどうかを確認し、いかなる新しい食品も徐々に導入することが大切です。

いちごヨーグルトをあげる場合は、犬に安全な成分のみを含むものを選び、あくまでおやつとして適量に留めることが大切です。また、犬の健康状態や食事制限がある場合は、獣医師に相談することをお勧めします。

犬はいちごドライフルーツを食べてもいいの?

犬はいちごドライフルーツを食べてもいいの?

犬にいちごドライフルーツを食べさせることは可能ですが、いくつか注意する点があります。ドライフルーツは水分が除かれているため、そのままの果物よりも糖分とカロリーが濃縮されています。なんとカロリーは100gあたり329kcalもあります。これらの点をふくめて、以下のガイドラインに従いましょう。

  1. 糖分の量を考慮する:ドライフルーツは糖分が高いため、過剰に与えると体重増加や糖尿病のリスクを高めます。小さな犬や体重管理が必要な犬には特に注意が必要です。
  2. 添加物をチェックする:市販のドライフルーツには、保存料や甘味料が含まれていることがあります。これらの添加物は犬にとって有害なため、無添加で自然なものを選ぶことがたいせつです。
  3. 小さな量から始める:犬にドライフルーツを初めてあげるときは、特に小さな量から始めて犬の反応を見守りましょう。一部の犬はフルーツやその他の食品に対してアレルギー反応を示すことがあります。
  4. 水分補給を促す:ドライフルーツは水分が少ないため、与えた後は犬に十分な水を提供して、脱水状態にならないようにしましょう。

総じて、人間用のいちごのドライフルーツは、無添加のもので適量であれば犬にとって安全なおやつになりますが、糖分の高さに注意しましょう。

腎臓病の犬にいちごを与えていいの?

腎臓病を患っている犬にいちごを与える際は特に慎重になる必要があります。いちごは自然な糖分、ビタミン、ミネラルを含んでいますが、腎臓病の犬では食事の内容が非常に重要です。こうした犬は、食事によるリン、ナトリウム、タンパク質の摂取量を制限する必要がある場合が多いです。

いちごはリンやナトリウムが比較的低い食品ですが、犬の腎臓病の状態や進行度によっては、特定の食品が推奨されたり避けられたりすることがあります。そのため、腎臓病の犬にいちごを含むどんな新しい食品も導入する前に、獣医師に相談することが最も重要です。獣医師は、犬の健康状態や病状に最適な食事計画を提案できます。

総じて、腎臓病の犬にいちごを与えることは可能ですが、その量や頻度は獣医師の指導のもとで慎重に管理する必要があります。

いちごを与えないほうがいい犬

いちごは一般的には犬に与えても大丈夫な食べ物ですが、以下の犬の場合には食べさせないほうが良いでしょう。

1. 糖尿病の犬には注意が必要

糖尿病の犬には、果糖の摂取量を制限する必要があります。いちごには果糖が含まれているため、糖尿病の犬には与える際には注意が必要です。獣医師と相談しながら適切な食事プランを立てましょう。

2. 下痢や消化不良の犬には控える

下痢や消化不良の症状がある犬には、いちごを食べさせるのを控えましょう。消化が弱っている犬にとっては、いちごの食物繊維が逆効果となることがあります。

3. アレルギー反応がある場合

既にいちごに対してアレルギー反応がある場合には、もちろん与えないほうが良いでしょう。アレルギー症状が現れる可能性がある場合には、他の食材を選ぶことを検討しましょう。

犬のいちごレシピ

愛犬に安全で美味しいご褒美を提供したい飼い主の方々へ。この「犬が食べられるいちごのレシピ」では、栄養豊富ないちごを使った簡単で健康的なおやつをご紹介します。

犬用いちごのフローズンヨーグルト

いちごの自然な甘みとプレーンヨーグルトの滑らかさを組み合わせた、フローズンヨーグルトのレシピを通じて、愛犬の心と体に喜びをもたらしましょう。暑い夏の日の冷たいリフレッシュメントから、日々の健康維持をサポートするおやつまで、手軽に作れて犬も喜ぶこのレシピは、あなたと愛犬の絆をより深めることでしょう。

いちごのフローズンヨーグルト(犬用)

この簡単で健康的なレシピは、特に暑い日にあなたの愛犬を冷やして喜ばせるのに最適です。自然な甘さのいちごと消化を助けるプレーンヨーグルトを組み合わせたこのレシピは、犬にとって安全でおいしいおやつになります。

材料

  • 1カップのいちご(新鮮または冷凍)
  • 1/2カップの無糖プレーンヨーグルト(犬用には乳糖不耐症を考慮して、ラクトースフリーのものを選ぶと良いです)
  • 水(必要に応じて)

作り方

  1. いちごをよく洗い、葉を取り除きます。新鮮ないちごを使用する場合は、それを半分にカットします。冷凍いちごの場合はそのまま使用できます。
  2. いちごとプレーンヨーグルトをブレンダー(ミキサー)に入れます。
  3. 滑らかになるまでよく混ぜます。混ざりにくい場合は少量の水を加えてください。
  4. 混合物を氷菓用の型に注ぎます。もし型がなければ、小さなプラスチックカップや氷のトレイを使用しても良いです。
  5. 冷凍庫で少なくとも4時間、または固まるまで凍らせます。

調理時間

  • 準備時間: 約10分
  • 冷凍時間: 4時間以上

与えていい量

  • 小型犬: 1日に1〜2個
  • 中型犬: 1日に2〜3個
  • 大型犬: 1日に3〜4個

フローズンヨーグルトを与える際には、犬のサイズと日常の食事に応じて適量を守り、過剰摂取に注意してください。また、新しい食品を導入する際は、犬の反応を観察し、アレルギー反応や消化不良の兆候に注意してください。

まとめ

子犬には、生後3か月以上である程度の年齢に達した後に与えることが推奨されています。またいちごを与えるときには、以下のポイントに留意しましょう。

  • 与える量を制限する
  • へたを取ってから与える
  • 新鮮なものを選ぶ
  • 切って与える
  • 与えるタイミングに注意する
  • アレルギー反応に留意する

また、糖尿病や下痢・消化不良の症状がある場合には、いちごを食べさせるのを控えるましょう。犬の健康を考えながら、適切な食事プランを立てましょう。いちごをあげることで犬が喜ぶ姿が見られるかもしれませんが、その前に獣医師と相談し、適切なあげ方を確認することが大切です。

ペットフードアドバイザー・ゆずりん

私が子どもの頃、犬を飼い始めたのはペットフードがまだ広く普及していない時代でした。その当時、私の近所では多くの人が犬にご飯に味噌汁をかけたものを食べさせていましたので、私もそれを見て同じようにしていました。しかし、その犬たちが短命だったのは、後になって理解したことですが、塩分の過剰摂取、タンパク質の不足、及び栄養バランスの不備が原因であったと考えられます。このような個人的な経験を通じて、ペットフードや犬の健康に関する知識を深めてきました。この知識を生かして、私は記事を書き、それをオンラインで共有しています。

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