犬の食べ物

犬にナッツは大丈夫?アーモンドミルクはどうなの?

      
アーモンドを目の前にして食べようとしているパグ 犬の食べ物
       

結論から申し上げます。獣医師の監修下で得られた情報によりますと、犬にナッツ類のアーモンドやカシューナッツを食べさせることは一般的には推奨されていません。

それは、アーモンド自体が毒性を持っているからではなく、アーモンドを食べてしまったときに6つの危険性があるからです。ではアーモンドミルクはどうでしょうか?このページでは、それらの点について詳しく解説します。

下記動画は、「犬はアーモンドを食べても大丈夫ですか?」について要約したショート動画です。

アーモンドの基本情報:アーモンドの種類

日本に輸入されているアーモンドは、ほとんどがアメリカからのものです。

アーモンドは、食べられる「軟核種」と食べられない「堅核種」の2つに大別されます。軟核種の中には、さらに「スイートアーモンド」と「ビターアーモンド」の2つのタイプがあります。

スイートアーモンド

スイートアーモンドは、100以上の異なる品種が存在します。中でも特に代表的な品種として、「ノンパレイユ」「カリフォルニア」「カーメル」「ミッション」「ビュート」などが挙げられます。

また、アーモンドの消費形態としては、生のままの「生タイプ」と焼かれた「素焼きタイプ」の2つがあります。

参考サイト:MYナッツ

アーモンドの栄養素

食品成分廃棄率エネルギー水分たんぱく質脂質炭水化物灰分食塩相当量重量
%kcalggggggg
アーモンド/乾06094.719.651.820.93.00100
アーモンド/いり/無塩06081.820.354.120.73.10100

出典:日本食品標準成分表(八訂)2020年

生アーモンドとローストアーモンドでは、成分に大差はありません。

犬にアーモンドを推奨しないのは危険性があるから

チワワがアーモンドを見つめているところ

先ほども述べましたように、アーモンド自体に毒性があるわけではありません。しかし、アーモンドを食べた時に6つのリスクがあります。その6つを解説します。

1.アーモンドは食物繊維が豊富なため消化器系に負担がかかる

食物繊維は、腸内環境を整えたり、排便をスムーズにするため必要な成分です。しかしながら食物繊維が多すぎると、犬の消化器系に負担がかかります。その結果、下痢や便秘、ガス生成の増加が起こります。

また、食物繊維が多すぎると、他の重要な栄養素(ビタミン、ミネラルなど)の吸収を阻害します。さらに、食物繊維を多く摂取すると、それに伴って水分も多く必要です。 水分摂取が不足すると、便秘や脱水症状が生じます。いずれにせよ犬にアーモンドを食べさせないほうが良いでしょう。

2.アーモンドは消化不良を起こしやすい

アーモンドは、消化しにくい食品です。言いかえれば、犬にとって消化不良を起こしやすい食品です。なぜならば、犬は細かくなるまでかみ砕いては食べないからです。その結果、下痢を起こす要因となります。

特に子犬は、口にできそうなものは食べてしまう習性があります。アーモンドなどは小さいので食べてしまう危険性がありますので、注意しましょう。

3.アーモンドは高カロリー食品なので肥満の危険性がある

アーモンドは高カロリーな食品で炭水化物や脂質が多い食品です。実際のところ、アーモンド100gあたりのカロリーは約575〜650kcal程にもなります。尚、この数値は品種や加工方法によって多少のばらつきがあります。そのため、過度に摂取すると肥満のリスクが生じます。

白米は、100gあたり342kcalですから、アーモンドはかなりの高カロリー食品です。

4.塩分と調味料が含まれているアーモンドもある

加工されたアーモンドは塩分や他の調味料が含まれているものもあります。そのため、特に心臓病や腎臓病のある愛犬には、悪影響を及ぼしますので食べさせないようにしましょう。

5.アーモンドの誤飲による事故

小さなアーモンドは誤って気管に入ったり、詰まらせることが考えられます。小型犬は、たいへん危険な状態になる場合もありますので食べさせないようにしましょう。

6.アーモンドアレルギーを発症する危険性もある

フレンちゃん
フレンちゃん

犬がアーモンドを食べるとアレルギーを発症するの?

ビーちゃん
ビーちゃん

「すべての犬がアーモンドアレルギーを発症するわけではありませんが、アーモンドアレルギーは珍しいことではなく、胃のむかつき、嘔吐、下痢、かゆみ、腫れ、呼吸困難などの潜在的なアレルギー反応を含むさまざまな症状を引き起こす可能性があります。」引用:ハルヌル・ラシッド博士(獣医学博士)※1

※1:「Are Dogs Allergic to Almonds? Unveiling the Truth Behind Pet Reactions

犬のアーモンドアレルギーは、症状の重症度や種類は犬によって異なります。ハルヌル・ラシッド博士(獣医学博士)によりますと、注意すべき一般的な兆候には次のようなものがあると述べています。

・過度のかゆみと掻き傷
・皮膚の発疹またはじんましん
・顔、特に口や目の周りの腫れ
・呼吸困難または喘鳴(ぜいめい)
・胃のむかつき、嘔吐、下痢
・無気力または衰弱

ハルヌル・ラシッド博士 (ハルン)

犬がアーモンドを食べてこれらの症状を示した場合は、直ちに獣医師の診察を受けることが重要です。これらの兆候は、緊急の医師の診察が必要な重度のアレルギー反応を示している可能性があります。

犬がアーモンドを食べてしまったら

トイプードルがアーモンドを食べようと狙っている

愛犬にアーモンドは食べさせないのが基本と述べました。しかし、愛犬が誤ってアーモンドを食べてしまうこともあるでしょう。その時にどうすればいいのかについて解説します。

1.犬が食べたアーモンドの量を把握してください

愛犬がどのくらいのアーモンドの量を食べたか記録しましょう。またいつ食べたかも記録しておきましょう。その理由としては、これらを獣医師に報告することで診察に役立つからです。

2.アーモンドには中毒性物質がないため様子をみる

愛犬がアーモンドを食べてしまったらすぐに動物病院へ連れていかなければならないわけではありません。アーモンドには中毒性物質が含まれていないからです。少し様子を見てください。

3.アーモンドアレルギー症状が出たら動物病院へ

先ほど掲載しましたように、アーモンドアレルギーの症状として、次の症状があらわれます。

目の充血や目の回りの腫れ、皮膚症状などです。これらと同じような、なんらかしらの症状がでたら動物病院へつれていき処置をしてもらいましょう。

犬にアーモンドミルクをあげても大丈夫なの?

アーモンドについては、犬に食べさせるのは推奨されていません。ではアーモンドミルクはどうかと言いますと、犬に与えても大丈夫です。アーモンドミルク自体は、多くの犬にとって無害であると考えられています。

しかし、すべての犬がアーモンドミルクを同じように消化できるわけではありません。一部の犬はアーモンドミルクを飲むと胃の不調や下痢を起こすことがあります。

添加物の問題

市販のアーモンドミルクには、砂糖や保存料、香料などの添加物が含まれていることが多いです。これらの添加物は犬にとって有害である可能性があります。特にキサンタンガムや他の増粘剤が含まれている場合、犬の消化器系に問題を引き起こす可能性があります。

砂糖や甘味料の問題

アーモンドミルクに含まれる砂糖や甘味料は、犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。特にキシリトールという甘味料は、犬にとって非常に有害であり、摂取すると命に関わることもあります。

適量を守る

もし犬にアーモンドミルクを与える場合は、少量から始めて様子を見ることが大切です。また、頻繁に与えるのではなく、時々のご褒美として与える程度に留めるのが良いでしょう。

結論

結論として、犬にアーモンドミルクを与える場合は、無添加・無砂糖のものを選び、少量から始めて様子を見ることが推奨されます。また、犬がアーモンドミルクを飲んだ後に異常な症状を示した場合は、すぐに獣医に連絡することが重要です。

犬にカシューナッツやクルミは与えてもいいの?

アーモンド以外にクルミやカシューナッツ、マカデミアナッツ、ピーナッツなどのナッツ類があります。またアーモンドチョコなど、それらは犬に食べさせてもよいのでしょうか。ひとつずつ解説します。

クルミは食べても大丈夫ですか?

ナッツ類クルミの紹介

クルミも食物繊維が含まれ、カロリーが高い食品です。この点はアーモンドと同じです。また、中毒性物質も含まれていませんので食べても大丈夫です。

しかしながら大量に食べてしまったら下痢をするなど健康を害してしまうでしょう。またクルミアレルギーを発症する犬もいます。

カシューナッツは与えても大丈夫ですか

ナッツ類カシューナッツの紹介

アーモンドやクルミと同様に食物繊維が含まれ、カロリーが高いのがカシューナッツです。カシューナッツ自体は犬にとって有毒ではありません。しかし、適量を超えて与えると、消化不良や胃腸の問題を引き起こす可能性があります。ですので推奨はされていません。

市販のカシューナッツは、塩や他の調味料で味付けされていることが多いです。これらの添加物は犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。特に塩分は、犬にとって過剰摂取すると健康リスクとなるため、注意が必要です。もし犬にカシューナッツを与える場合は、少量に留めることが重要です。大量に与えると、胃腸の問題や膵炎のリスクが高まる可能性があります。

カシューナッツのアレルギー問題

一部の犬はナッツ類にアレルギーを持っている可能性があります。初めて与える場合は、少量から始めて様子を見ることが推奨されます。

窒息のリスク

カシューナッツはアーモンドと同じで小さくて硬いため、犬が喉に詰まらせるリスクがあります。特に小型犬や子犬に与える場合は注意が必要です。

結論

結論として、犬にカシューナッツを与える場合は、無塩・無添加のものを選び、少量に留めることが推奨されます。また、犬がカシューナッツを食べた後に異常な症状を示した場合は、すぐに獣医に連絡することが重要です。

犬がマカデミアナッツを食べても大丈夫ですか

ナッツ類・マカデミアナッツの紹介

犬に食べさせてはいけないのが、マカデミアナッツです。マカデミアナッツ自体に中毒性があるからです。

ニュージャージー州ウェストオレンジ動物病​​院のマリッツァ・ペレス医師(DVM)によりますと、マカデミアナッツは、犬が食べると、嘔吐、震え、体温の上昇、歩行不能などを引き起こす可能性があると述べています。その量は、体重1kgあたり2.4gを超えると中毒を起こすと報告されています。ただし個体差もあります。

犬にピーナッツを与えても大丈夫ですか

ナッツ類・ピーナッツの紹介

ナッツ類にピーナッツがあります。こちらは、高カロリーで高脂肪な食品です。犬にとって毒性はありませんが、積極的に食べさせる食品ではありません。

なぜならば、メリットよりもデメリットのほうが多いからです。デメリットとして、消化不良による下痢や嘔吐、食道や気管に詰まらせるなどがあります。さらには高カロリー・高脂肪なので肥満につながります。

メリットはとしては、タンパク質、ビタミンB-6、健康的な脂肪、ビタミンE、ナイアシンが豊富に含まれているのが健康上のメリットです。詳しくは、「犬がピーナッツを食べたけど大丈夫ですか?」をご覧ください。

犬にアーモンドチョコを食べさせてはいけません

アーモンド自体に毒性がない。それならば、アーモンドチョコを食べてしまっても問題ないと考えてしまうことでしょう。

しかし、この考えはとても危険です。なぜならばチョコレートは犬に食べさせてはいけない食品だからです。特にハイカカオのチョコは死につながる可能性がありますので、とても危険です。

まとめ

犬にアーモンドを与えるのは、推奨されていません。犬の消化器系に負担となり、消化不良を起こしやすいなどの問題があるからです。

また、くるみやピーナッツ、カシューナッツも与えないほうがよいナッツ類です。しかし与えすぎはよくありませんので注意しましょう。最後に、マカデミアナッツやアーモンドチョコは絶対に与えてはいけない食品です。

くれぐれも、愛犬の健康のためにナッツ類を与えないように注意しましょう。

ペットフードアドバイザー・ゆずりん

私が子どもの頃、犬を飼い始めたのはペットフードがまだ広く普及していない時代でした。その当時、私の近所では多くの人が犬にご飯に味噌汁をかけたものを食べさせていましたので、私もそれを見て同じようにしていました。しかし、その犬たちが短命だったのは、後になって理解したことですが、塩分の過剰摂取、タンパク質の不足、及び栄養バランスの不備が原因であったと考えられます。このような個人的な経験を通じて、ペットフードや犬の健康に関する知識を深めてきました。この知識を生かして、私は記事を書き、それをオンラインで共有しています。

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