危険な食べ物

愛犬がアーモンド一粒を食べてしまったけど大丈夫?

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愛犬がちょっとした隙にアーモンドを一粒食べてしまった!

こんな時、飼い主としてちょっとしたパニックになってしまいますよね。

「大丈夫だろうか?」 「病院に行った方がいいのかな?」

冷静さを保ちつつ、愛犬の状況を判断することが大切です。

このブログ記事では、犬がアーモンドを食べた場合のリスク、対処法、そして予防策について詳しく解説します。

犬がアーモンドを一粒食べてしまったけど大丈夫?

犬が一粒のアーモンドを食べて喉に詰まらせていないなど閉塞がなければ通常は問題ありません。しかし、多すぎると嘔吐、下痢、腹部膨満、無気力、食欲不振などの症状を引き起こす危険性があります。

犬がアーモンドを食べた時の8つのリスク

犬がアーモンドを食べた時の8つの危険性

マカデミアナッツとは違い、アーモンド自体には毒性があるわけではありません。しかし、アーモンドを食べた時に窒息の危険性や消化上の問題を引き起こす可能性を含め6つのリスクがあります。

それなのでアーモンドは避けるべきと、ニューヨークの動物医療センターの最高医療責任者、リチャード・ゴールドスタイン博士は説明しています。

リスク1. 食物繊維が豊富なため消化器系に負担がかかる

食物繊維は、腸内環境を整えたり、排便をスムーズにするため必要な成分です。しかしながら食物繊維が多すぎると、犬の消化器系に負担がかかります。その結果、下痢や便秘、ガス生成の増加が起こります。

また、食物繊維が多すぎると、他の重要な栄養素(ビタミン、ミネラルなど)の吸収を阻害します。さらに、食物繊維を多く摂取すると、それに伴って水分も多く必要です。 水分摂取が不足すると、便秘や脱水症状が生じます。いずれにせよ犬にアーモンドは避けるべきです。

リスク2. 消化不良を起こしやすい

アーモンドは、消化しにくい食品です。言いかえれば、犬にとって消化不良を起こしやすい食品です。なぜならば、犬は細かくなるまでかみ砕いては食べないからです。その結果、下痢を起こす要因となります。

リスク3. 高カロリー食品なので肥満の危険性がある

アーモンドは高カロリーな食品で炭水化物や脂質が多い食品です。実際のところ、アーモンド100gあたりのカロリーは約575〜650kcal程にもなります。尚、この数値は品種や加工方法によって多少のばらつきがあります。そのため、過度に摂取すると肥満のリスクが生じます。

白米は、100gあたり342kcalですから、アーモンドはかなりの高カロリー食品です。

リスク4. 膀胱結石のリスクを高める危険性

アーモンドを含めて、ほとんどのナッツにはリンが多く含まれています。アーモンドは100gあたり480mgのリンを含んでいます。リンは、最終的には膀胱結石を形成する危険性があります。

リスク5. 加工アーモンドの危険性

加工されたアーモンドは塩分や他の調味料が含まれているものもあります。特に心臓病や腎臓病のある愛犬には、悪影響を及ぼしますので食べさせないようにしましょう。

リスク6. のどに詰まらせる

小さなアーモンドは誤って気管に入ったり、詰まらせることが考えられます。子犬や小型犬は、たいへん危険な状態になる場合もありますので食べさせないようにしましょう。

リスク7. アレルギーを発症する危険性もある

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犬がアーモンドを食べるとアレルギーを発症するの?

管理人:ゆずりん
管理人:ゆずりん

「すべての犬がアーモンドアレルギーを発症するわけではありませんが、アーモンドアレルギーは珍しいことではなく、胃のむかつき、嘔吐、下痢、かゆみ、腫れ、呼吸困難などの潜在的なアレルギー反応を含むさまざまな症状を引き起こす可能性があります。」引用:ハルヌル・ラシッド博士(獣医学博士)※1
※1:「Are Dogs Allergic to Almonds? Unveiling the Truth Behind Pet Reactions

犬のアーモンドアレルギーは、症状の重症度や種類は犬によって異なります。ハルヌル・ラシッド博士(獣医学博士)によりますと、注意すべき一般的な兆候には次のようなものがあると述べています。

・過度のかゆみと掻き傷
・皮膚の発疹またはじんましん
・顔、特に口や目の周りの腫れ
・呼吸困難または喘鳴(ぜいめい)
・胃のむかつき、嘔吐、下痢
・無気力または衰弱

ハルヌル・ラシッド博士 (ハルン)

犬がアーモンドを食べてこれらの症状を示した場合は、直ちに獣医師の診察を受けることが重要です。これらの兆候は、緊急の医師の診察が必要な重度のアレルギー反応を示している可能性があります。

リスク8. アフラトキシンに汚染されたアーモンド

アーモンドは、アフラトキシン汚染の影響を受けやすいナッツ類の1つです。それは、アーモンドが温暖で湿度の高い地域で栽培されることが多く、収穫後に適切に乾燥および保管されない場合、カビが生えやすいからです。

アフラトキシンは、自然界で最も強力な発がん性物質の1つであり、肝臓癌などの深刻な健康問題を引き起こすとされていますが、犬にとっても当てはまります。

アフラトキシンによる犬の中毒は、重症化すると死に至る可能性があります。

米国農務省(USDA)の調査によると、2021年の米国産アーモンドのうち、アフラトキシンが検出されたのは0.2%でした。一方、アフリカやアジアの一部地域では、アーモンドの30%以上がアフラトキシンに汚染されているといわれていますので、注意が必要です。

愛犬がアーモンドを食べてしまったときの対処法

愛犬がアーモンドを食べてしまったときの対処法

愛犬にアーモンドは避けるべきが基本と述べました。しかし、誤ってアーモンドを食べてしまうこともあるでしょう。その時にどうすればいいのかについて解説します。

対処法1. 食べた量を把握してください

愛犬がどのくらいのアーモンドの量を食べたか記録しましょう。またいつ食べたかも記録しておきましょう。その理由としては、これらを獣医師に報告することで診察に役立つからです。

対処法2. 中毒性物質が入っていないため様子をみる

愛犬がアーモンドを食べてしまっても、すぐに動物病院へ連れていかなければならないわけではありません。アーモンドには中毒性物質が含まれていないからです。少し様子を見てください。

対処法3. アレルギー症状が出たら動物病院へ

先ほど掲載したように、アーモンドアレルギーの症状として、次の症状があらわれます。

目の充血や目の回りの腫れ、皮膚症状などです。これらと同じような、またはなんらかしらの症状がでたら動物病院へつれていき処置をしてもらいましょう。

犬とアーモンドミルク

犬はアーモンドミルクを飲んでも大丈夫でしょうか?
結論から言うと、少量をなめたくらいであれば、多くの犬にとって問題はありません。
ただし、脂肪分が多いので、おやつとして与えてはいけません。下痢、膵炎、肥満を引き起こす可能性があります。また犬で研究したものではありませんが、次のような研究発表もあります。

アーモンドミルクは骨の健康を改善しない

cdn.nutrition.orgの参考文献です。

タンパク質が不足した若いラットに与える飲料を比較した研究結果があります。与えた飲料は、大豆飲料、牛乳飲料、アーモンド飲料で、これらによる骨の健康への影響について論じたものです。

結果は、試験終了時、アーモンド飲料を補給した動物は、牛乳または豆乳飲料を補給した動物と比較して、最も体重が軽く 、血漿カルシウム濃度が高く 、骨ミネラル含有量 (BMC) と骨密度が低かった。

大豆を補給した動物は、牛乳を補給した動物と比較して BMC と骨密度は同様であったが、大豆グループは他のグループと比較して最も体重が増加し、脂肪:赤身の比率が最も高かった 。

結論としては、試験したモデルでは、ラットに牛の UHT(超高温で処理されたミルク) ミルクと大豆の UHT 飲料を補給したところ、骨の健康に好ましい結果が得られました。

しかし、逆に、アーモンドの UHT 飲料は効果的な飲み物ではなく、骨のミネラル化と強度に悪影響を及ぼす可能性があります。

愛犬がアーモンドを食べてしまった!慌てた友人の体験談

3年前ほどのことですが、愛犬のトイプードルのモモがテーブルの上に置いてあったアーモンドを食べてしまうという事件が発生しました。モモは普段からいたずら好きなので、まさかと思って目を離していたほんの一瞬の出来事でした。

私が気づいた時には、モモはすでにアーモンドを2粒ほど口にしていたようです。慌ててモモの口の中を確認しましたが、アーモンドはすでに飲み込まれてしまっていました。

すぐにネットで犬とアーモンドについて調べたところ、少量であれば問題ない場合が多いとのことでした。しかし、モモは小型犬なので念のため動物病院に電話で相談することにしました。

動物病院の先生によると、犬がアーモンドを少量食べたとしても、嘔吐や下痢などの消化器症状を起こす可能性があるとのことでした。また、アーモンドが喉に詰まったり、腸閉塞を起こしたりする危険性も指摘されました。

先生からは、モモの様子をよく観察し、何か異変があればすぐに病院を受診するように指示を受けました。

心配なのでしばらくモモの様子を注意深く観察しましたが、特に異常は見られませんでした。念のため、いつもより少なめのご飯を与え、水をたくさん飲ませました。

幸い、モモはその後特に体調を崩すことなく元気に過ごしています。今回の件で、テーブルの上のものには十分注意し、食べ物には絶対に触れないように管理する必要があることを改めて実感しました。

愛犬がアーモンドを食べないための予防策

  • アーモンドなどのナッツ類は、犬にとって消化しにくい食べ物です。愛犬の手の届かないところに保管しましょう。
  • 愛犬がアーモンドを食べないようにするようにトレーニングします。成功した場合にはおやつを与え、ポジティブな行動を促進します。
  • 愛犬がアーモンドを食べないようにするために、残りや食べられなかったものは、すぐに適切に片付けるか廃棄をします。愛犬にとって誘惑となる余分な食べ物をテーブルなどに残しておかないようにしましょう。

愛犬の健康を守るために、飼い主としてしっかりと責任を持って行動することが大切です。

このブログ記事が、愛犬がアーモンドを食べてしまったときの参考になれば幸いです。

最後に「犬がアーモンドを食べても大丈夫?」について解説しているサイト(英語記事)を掲げます。

犬のセラピスト:Misato

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