愛犬って、本当に元気いっぱいだよね! でも、その元気の源って知ってる?実は、ビタミンDって栄養素が関係してるんだって!
「えー、ビタミンDって聞いたことあるけど、犬にも必要なの?」
そうなんだよね。犬も人間と同じように、ビタミンDが不足すると健康に影響が出てくるんだ。
「でも、日光浴でビタミンDは摂れるでしょ・・・」
人間はそうだけど犬は違うんだよね・・・・
「えー、そうなの?!うちの子、大丈夫かな?」
心配しないで!このブログ記事では、犬のビタミンD不足のサインと、不足を解消する秘密の食材・食べ物を大公開しちゃいます!
愛犬の健康を守りたい飼い主さん必見!ぜひ最後まで読んでみてね!
ビタミンDの役割
ビタミンDは、脂溶性ビタミンの一種で、カルシウムの吸収を促進し、骨の健康維持に重要な役割を果たします。
主な役割は以下の通りです。
骨の健康維持
カルシウムとリンの吸収を促進し、骨の形成と成長を促進します。 ビタミンDが不足すると、骨粗鬆症やくる病などの骨疾患のリスクが高まります。
免疫機能の維持
免疫細胞の活性化や、抗菌ペプチドの産生を促進し、感染症に対する抵抗力を高めます。
筋肉機能の維持
ビタミンDは、免疫細胞の働きを調節し、感染症に対する抵抗力を高める効果があるとされています。
その他
近年の研究では、ビタミンDが糖尿病やがん、うつ病などの予防にも効果がある可能性が示唆されています。
犬のビタミンD不足のサインを見逃さないで
![犬のビタミンD不足のサインを見逃さないで](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2024/06/犬のビタミンD不足のサインを見逃さないで.webp)
ビタミンD不足になると、こんなサインが出ます。
- 成長が遅い
- 関節が痛そう
- 筋肉が痛そう
- 骨が変形したり弱くなった
- 歯の発達に問題がある
- 筋力が低下する
- 食欲が落ちたり、体重が減ったりする
- 骨折しやすくなる
「えっ、怖い!うちの子ももしかして…?」
これらの症状が出たら、動物病院で検査してもらいましょう。ビタミンD不足は、骨軟化症や低カルシウム血症などの深刻な病気につながる場合もあります。
低カルシウム血症とは、血液中のカルシウム濃度が正常値よりも低くなっている状態だよ。だから、ビタミンDが欠乏すると、腸管でのカルシウム吸収が低下するので、カルシウム不足になります。
ドッグフードにはビタミンDが含まれているから不足はない?
![ドッグフードにはビタミンDが含まれているから不足はない?](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2024/06/ドッグフードにはビタミンDが含まれているから不足はない?.webp)
ドッグフードには、必要な栄養素が含まれていることが多いんだけど、すべての製品が同じってわけじゃありません。ビタミンDもそのひとつなんだよね。
「うちのドッグフードにはビタミンDが入ってるから大丈夫」
そう思うのは当然なんだけど、実はブランドや製品によって、ビタミンDの量が全然違うんだよ。
愛犬に必要なビタミンDをしっかり摂取するためには、ドッグフードだけでなく、他の食材も上手に活用することが大切なんだ。ただし、サプリメントなどでビタミンDを与えると過剰摂取になる場合があり、健康問題を引き起こすので注意が必要ですよ。
犬のビタミンDの摂取量基準
犬のビタミンDの推奨される必要量としては、NRC飼養標準とAAFCO(全米飼料検査官協会)の2つの基準があります。
NRC基準のビタミンDの推奨摂取量(必要量)
NRC飼養標準において、犬のビタミンDの推奨摂取量(必要量)は、3.4 µg/1,000 kcalで、安全上限は20 µg/1,000 kcalとされているんだよ。
- Q1µg(マイクログラム)とは?
- A
1µg(マイクログラム)は100万分の1gです。
AAFCO基準のビタミンDの推奨摂取量(必要量)
AAFCO(全米飼料検査官協会)においては、推奨摂取量が3.125 µg/1,000 kcal、最大値が18.75 µg/1,000 kcal。ドッグフード1kgあたり、最低値500IU、最大値3,000IUと幅広くなっています。
ドッグフード1kgあたりのIUをマイクログラムに換算しますと、最低値12.5㎍、最大値75㎍となります。
具体的な犬のビタミンDの必要量はどのくらい
愛犬の体重によって、必要なビタミンDの量は変わってきます。
NRC飼養標準によると、例えば5kgの成犬の場合、1日あたりの必要カロリーは約370~420kcalです。そして、ビタミンDの推奨摂取量は1.25~1.428㎍、安全上限値は7.4~8.4㎍。
8kgの成犬だと、ビタミンDの1日あたりの必要量は約1.81μg(マイクログラム)。
10kgの成犬だと約2.14μg(マイクログラム)です。
これらの計算は、各犬の基礎代謝率(BMR)と維持エネルギー要求量(MER)を基にしています。
「基礎代謝率と維持エネルギー要求量って何?」
難しい言葉だね!簡単に言うと、犬が生きていくために必要なエネルギー量です。
愛犬の体重や年齢、活動レベルなどを考慮して、これらのエネルギー量を計算することで、必要なビタミンDの量を導き出すことができます。
犬が摂取できるビタミンDの食材
![犬が摂取できるビタミンDの食材](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2024/06/ビタミンDを多く含む食材.webp)
犬はビタミンD不足もいけません。
そこで、ビタミンDが摂取できる主だった食材について取り上げます。
食品100gあたりのビタミンD量をリストアップすると以下のようになります。
ビタミンDを多く含んでいる上位の食べものは魚類が占めているんだよね。だけどこれらの食品は犬にとって安全かつ適量に与えてね。一部の食品は特定の状況下でのみ与えるべきだし、いくつかは獣医師の監督のもとでのみ与えてね!
順位 | 食べ物 | ビタミンD含有量 (100gあたり) |
---|---|---|
1 | しらす干し(半乾燥品) | 61.0㎍ |
2 | からふとます(サケ)(焼き) | 31.0㎍ |
3 | くろまぐろ養殖脂身焼き | 20.7㎍ |
4 | まがれい(焼き) | 18.0㎍ |
5 | あゆ養殖・焼き | 17.0㎍ |
6 | まいわし(焼き) | 14.0㎍ |
7 | さんま(焼き) | 13.0㎍ |
8 | しらす干し(微燥品) | 12.0㎍ |
9 | いわし(缶詰) | 6.0μg |
10 | ぶり(焼き) | 5.4㎍ |
11 | マグロ缶詰フレーク | 5.0μg |
12 | さば (缶詰) | 5.0μg |
13 | 卵 | 2.5μg |
14 | 牛肉リブロース | 2.2μg |
15 | チーズ (カマンベール) | 0.2μg |
16 | ゆで椎茸(しいたけ) | 0.4㎍ |
この表に記載されている数値は一般的なガイドラインなので、実際の含有量は製品や調理方法によって異なります。特に、野生の魚と養殖魚ではビタミンDの含有量に違いがあります。
上記の食材をあげるときの注意ポイント!
愛犬にビタミンDをあげるときは、獣医師の指導を受け、バランスの取れた食事を心がけることが大切。
犬にとって適切なビタミンDの量は、その健康状態、サイズ、年齢、活動レベルによって異なります。
愛犬の健康を守るために、以下の点に注意しよう!
上の表に記載されている食品の中で、犬にとって特に注意が必要なものがいくつかあります。以下にそれぞれの食品に関する注意点。
- しらす干し:しらすは100gあたり6.6gの塩分が含まれているので、塩抜きをしてから与えてください。
- いわし・マグロ (缶詰): 塩分が高いことが多いので、食塩不使用または低塩のものを選び、適量を与えることが重要。
- あゆ:あゆは生ではなく、加熱して骨を外してから与えるのがおすすめ。干物や塩で加工されているものは避る。
- サバ (缶詰): マグロ同様、塩分が高い可能性があるため、食塩不使用または低塩のものを選ぶことが重要。
- 卵黄: 生の卵黄はサルモネラ菌のリスクがあるため、十分に調理してから与えてください。
- マグロ缶詰フレーク:無塩でノンオイルや水煮がおすすめ。
- 牛肉: 細菌や寄生虫などが含まれている可能性があるので、加熱してから、適量を与える。
- チーズ:人間用は塩分が多いので、塩分が少ない犬用のチーズがおすすめ。
- シイタケ:犬にシイタケは与えても大丈夫な食品ですが、生は避けて、加熱したものを与えて。また食物繊維が豊富なため少量与えることをおすすめ。
いずれの場合も、新しい食品を犬の食事に導入する際は、獣医師と相談することが大事です。犬によってはアレルギーや特定の食品への不耐性があります。
犬は日光浴をしてもビタミンDが生成されないの?
![犬は日光浴をしてもビタミンDは生成されない](https://petfood-hub.com/wp-content/uploads/2023/11/日光浴をしている犬-1024x427.jpg)
人間の場合、太陽光線により皮膚でビタミンD前駆体という物質が体内でビタミンDに変わり、肝臓に蓄えられます。
ところが、「犬は日光浴を通じてビタミンDを合成することはできない」とされる複数の情報源があります。これらの情報源は、犬と他の動物の間のビタミンD合成の生物学的違いについて詳しく説明しています。
- Doggysaurus.com によると、犬は日光をビタミンDに変換する能力があるものの、人間や他の多くの哺乳類ほど効率的ではありません。犬のビタミンDの大部分は食事から摂取されるべきであり、彼らは主に肉食動物であり、肉から大部分のビタミンDを吸収するよう進化してきました。
- The National Center for Biotechnology Information (NCBI) によると、犬と猫は、7-デヒドロコレステロール-Δ7-レダクターゼ酵素の高い活性により、日光曝露を通じて皮膚でビタミンD3を合成することができません。この酵素は7-デヒドロコレステロールをコレステロールに変換するため、皮膚内の7-デヒドロコレステロール濃度が大幅に低下します。
- Frontiers in Veterinary Science は、犬は日光に晒された際に皮膚でビタミンDを合成することができないため、ビタミンDの摂取には食事からの摂取に依存していると述べています。
- The Animal Medical Center of New York によると、人間では日光が皮膚に作用し、ビタミンDの前駆体を生成しますが、犬と猫の皮膚は日光を使用してビタミンDの前駆体を合成する能力が欠如しています。
- Wiley Online Library に掲載された研究では、羊、牛、馬、豚、ラット、人間などの他の哺乳類とは異なり、犬と猫は日光曝露を通じて皮膚でビタミンDを合成することができないとされています。したがって、これらの種はビタミンDの食事摂取に依存しています。
これらの情報源から、犬は人間のように日光浴を通じてビタミンDを合成することはできないという結論が導かれます。犬のビタミンDの必要量は主に食事からの摂取によって満たされるということです。
まとめ
人間は日光浴でビタミンDを作れるんだけど、犬はそれができない。だから、食事からビタミンDを摂取する必要があります。
NRC飼養標準によると、犬にとってのビタミンDの推奨摂取量は3.4µg/1,000kcal。
安全上限は20µg/1,000kcal。
愛犬にビタミンDをあげるときは、ここに注意しよう!
- サプリメントを与える前に獣医師に相談する
- 与えすぎは厳禁! 過剰摂取は、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があるんだ。
- 愛犬の様子をよく観察する 嘔吐、下痢、食欲不振などの症状が現れた場合は、すぐに獣医師に相談しよう。
愛犬の健康を守るために、正しい知識を持ってビタミンDを与えましょう!
最後に犬のビタミンD不足の症状と、ビタミンDが豊富な食材について説明している海外サイトをいくつかご紹介します。
1. 犬のビタミンD欠乏症は慢性腸疾患やがんと関連している
- URL: https://www.vetvine.com/
- 内容: 犬のビタミンD不足の原因、症状、診断、治療法について詳しく説明しています。 ビタミンDが豊富な食材のリストと、サプリメントの選び方についても紹介されています。
2. ジュディ モーガン博士の Naturally Healthy Pets
- URL: https://drjudymorgan.com/blogs/blog/
- 内容: 犬のビタミンD不足の症状、原因、リスク、診断、治療法について説明しています。 ビタミンDが豊富な食材のリストと、サプリメントの選び方についても紹介されています。
3. アニマルヒーリングアーツ
- URL: https://ahavet.com/vitamin-d-and-you-pet/
- 内容: 犬のビタミンDの欠乏について簡潔に説明しています。
4. ピュリナ
- URL: https://www.purina.co.uk/
- 内容: 犬のビタミンD不足の症状、原因、診断、治療法について詳しく説明しています。 ビタミンDが豊富な食材のリストと、サプリメントの選び方についても紹介されています。