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高タンパクドッグフードのデメリットとメリットとは?

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高タンパクドッグフード ドッグフード
       

こんにちは、ペットの健康に関心のある皆さん。今日は高タンパクドッグフードについてお話ししたいと思います。基本的に、一般的なペットフードよりもタンパク質の含有量が多いものを高タンパクドッグフードといいます。

タンパク質は犬の筋肉や骨、皮膚、毛などの成分であり、健康な体を維持するために必要な栄養素です。しかし、高タンパクドッグフードにはメリットだけでなくデメリットもあります。それでは、それぞれについて見ていきましょう。

タンパク質の役割犬にタンパク質は必要?:その役割と最適な摂取量とは?

高タンパクドッグフードとは何パーセント以上のこと

高タンパクドッグフードに関する具体的なパーセンテージは、獣医師や栄養学者によって意見が異なります。一般的には、ドッグフードのタンパク質含有量が30%以上であれば「高タンパク」とされることが多いです。

しかし、これはあくまで一般的なガイドラインです。犬の年齢、活動レベル、健康状態などによって適切なタンパク質の量は変わります。

高タンパクドッグフードのメリット

高タンパクドッグフードのメリット

メリットは、以下のようなものがあります。

筋肉や骨の強化に役立つメリットがある

高タンパクドッグフードには、筋肉や骨を形成するために必要なタンパク質が豊富に含まれています。これにより、ペットは強靭な体を作り上げることができます。また、皮膚や毛にもタンパク質が必要です。高タンパクドッグフードによってペットの皮膚はしっとりと保たれ、炎症やかゆみを防ぎ、毛は艶やかになります。

高タンパクドッグフードは免疫力の向上に役立つ

さらに、タンパク質は免疫細胞や抗体を生成するための材料としても機能します。高タンパクドッグフードを与えることで、ペットの感染症やアレルギーなどに対する抵抗力が向上することが期待されます。また、消化吸収に優れた特性を有しています。

胃や腸に負担をかけない消化吸収の良さがメリット

タンパク質は消化酵素によって分解されやすく、胃や腸に負担をかけません。そのため、ペットは便秘や下痢などの消化器系のトラブルを予防できます。

食欲低下した犬にもメリットがある

さらに、食いつきが良いという利点もあります。タンパク質は旨味成分であるアミノ酸を多く含んでおり、ペットにとっておいしいと感じられます。そのため、食欲が低下したり、好き嫌いが激しいペットでも喜んで食べてくれます。

高タンパクドッグフードのデメリット

高タンパクドッグフードのデメリット

次にデメリットについてみてみましょう。それは以下のようなものです。

腎臓や肝臓への負担がデメリット

高タンパクドッグフードは、多量のタンパク質を含有するだけではありません。塩分やリンなどの成分も多く含まれます。

これらの成分は、腎臓や肝臓によって処理される必要があります。しかし、過剰な摂取はこれらの臓器に負担をかけます。

その結果、腎臓や肝臓の機能低下や病気の発症の可能性があります。特に、高齢のペットや既に腎臓や肝臓の病気を持っているペットには、注意が必要です。

高タンパクドッグフードは尿路結石のリスクを高める

尿路結石のリスクを高めるというデメリットもあります。タンパク質は分解されると尿素や尿酸などの物質になりますが、これらの物質は尿中に溶けにくく、結晶化しやすいです。

そのため、尿路結石ができやすくなります。尿路結石は尿の排出を妨げたり、炎症や感染を引き起こしたりする危険な症状です。特に、水分摂取が少ないときは注意が必要です。

カロリー過剰になるというデメリットもある

さらに、カロリーが高いというデメリットもあります。

タンパク質はエネルギー源としても使われますが、必要以上に摂取すると脂肪として蓄積されます。そのため、高タンパク質な食事を与えると、ペットが太りやすくなります。肥満は糖尿病や関節痛などの様々な健康問題を引き起こす原因となります。

特に、運動量が少ないペットや去勢・避妊手術を受けたペットは注意が必要です。

高タンパクドッグフードは値段が高い

高タンパクドッグフードは、価格が割高になります。ペットの健康を考えると、安いものよりも良いものを与えたいと思うかもしれませんが、予算や経済的な余裕も考慮する必要があります。

犬がタンパク質を過度に摂取するとどうなる?

タンパク質を過度に摂取するとどうなる

上記デメリットでも取り上げましたが、まとめの意味も込めて再掲します。タンパク質は犬の健康にとって非常に重要な栄養素ですが、過剰摂取するといくつかの健康問題を引き起こします。

過剰摂取は腎臓に負担がある

タンパク質を過剰に摂取すると、腎臓に余計な負担がかかります。腎臓は体内の老廃物をフィルタリング(濾過)する役割を果たしています。しかしながら、タンパク質の分解過程で生成されるのが尿素やクレアチニンなどの老廃物があります。これらが増えると、腎臓機能が低下します。

過剰摂取は肥満のリスク

タンパク質もエネルギー源となるのはご存知かと思います。そのため、運動量の少ない犬が過剰摂取するとカロリー摂取量が増加し、肥満のリスクが高まります。人と同じで肥満は糖尿病や関節疾患など、他の健康問題を引き起こします。

消化器系の問題

過度なタンパク質の摂取は、消化器系にも影響を与えます。特に、植物性タンパク質は、消化率が低い傾向にあります。

そのため、高タンパクドッグフード(植物性タンパク質の割合にもよる)に慣れていないと下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。下表にタンパク質・消化率を、ご紹介(引用)します。DOG CLUB CACUS 

タンパク質源消化率
卵白100%
骨なし肉 <魚 ・ 鶏肉 >90%
臓器類 <腎臓 ・ 肝臓>90%
牛乳、チーズ89%
小麦粉64%
トウモロコシ54 %
タンパク質の消化率
DOG CLUB CACUS

過剰摂取はアレルギーのリスクを高める

タンパク質と一口にいっても、種類があります。ひとつは、動物性タンパク質、それと植物性タンパク質です。動物性タンパク質は、お肉や魚などが該当します。

お肉にも牛や豚、鶏、羊、馬、鹿などがあります。これらの特定のタンパク質に対して一部の犬はアレルギーを持っている場合があります。結果的に、過剰摂取によってアレルギー反応が強まる可能性があります。

総合的なアドバイス

犬の健康状態や年齢、活動レベルによって適切なタンパク質の摂取量は異なります。犬の食事を高タンパクドッグフードに変更を考える際には、必ず獣医師と相談することが重要です。適切な栄養バランスを考慮した食事プランを立てることで、犬の健康を長期的に維持することができます。

以上のポイントを考慮して、犬のタンパク質摂取量に注意を払いましょう。過剰摂取が犬の健康に与える影響は決して軽視できるものではありません。

まとめ

高タンパクドッグフードにはメリットとデメリットがあります。メリットは筋肉や骨の強化、皮膚や毛の健康、免疫力の向上、消化吸収の良さ、食いつきの良さなどです。

デメリットは腎臓や肝臓への負担、尿路結石のリスク、カロリー過剰、値段が高いなどです。高タンパクドッグフードを与えるかどうかは、ペットの年齢や体調、活動量などによって異なります。そのため一概に良いとも悪いとも言えません。ペットの健康を第一に考えて、適切な量と種類のペットフードを選ぶことが大切です。

ペットフードアドバイザー・ゆずりん

私が子どもの頃、犬を飼い始めたのはペットフードがまだ広く普及していない時代でした。その当時、私の近所では多くの人が犬にご飯に味噌汁をかけたものを食べさせていましたので、私もそれを見て同じようにしていました。しかし、その犬たちが短命だったのは、後になって理解したことですが、塩分の過剰摂取、タンパク質の不足、及び栄養バランスの不備が原因であったと考えられます。このような個人的な経験を通じて、ペットフードや犬の健康に関する知識を深めてきました。この知識を生かして、私は記事を書き、それをオンラインで共有しています。

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